岩波現代文庫
フロイトとユング - 精神分析運動とヨーロッパ知識社会

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  • サイズ 文庫判/ページ数 570p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003166
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0111

出版社内容情報

精神分析運動の創始者フロイトと集合的無意識の発見者ユング.現代思想,精神医学,心理学に多大な影響を与えた二人の知的巨人の出会いと別離に潜む思想的ドラマを,当時のウィーンやチューリヒの社会的・学問的状況なども踏まえ,思想的系譜を追いながらヴィヴィッドに描く。20世紀の思想史を書き換えるスリリングな試み.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

午後

2
世紀末ウィーンの精神、ユダヤ人をめぐる宗教的・政治的な状況、ウィーンの医学部における実証主義的な科学観など、時代のコンテクストを追いながら、フロイトの生育環境や交友関係等から彼の思想的ルーツを探り出す、精神分析の祖であるフロイトを精神分析するという果敢な大仕事。世紀末から30年代にかけての思想潮流や科学観を概観しながら、フロイトとユングの両者を取り巻く環境や立場から生じる意見の相違から、決定的な別離に至るまでの変遷を丹念に追っていく。知的刺激に満ち満ちたスリリングな名著。めちゃくちゃ面白い。2021/09/18

ᚹγअәc0̸א

1
・フロイトに精神分析を試みる、という取り組みが、精神医学/心理畑以外からなされているのが意欲的で有難い。科学思想家としえのエルンスト・マッハが、フロイト(奇しくも、マッハの後の世代に、マッハと同じくウィーン大学教授のポジションを得る)に間接的に及ぼしたであろう影響について、手厚く説明されているのは、類書にはあまり見られないポイントで好。 ・題名のわりにユング要素がちょい薄なのはご愛嬌か。あるいは同時期に同大学に奉職していたK先生に気を遣ったか🤗

check mate

1
フロイトに精神分析を施すべく、世紀末ウィーン(とりわけユダヤ社会)の知識社会をアカデミズムのみならず神秘主義や悪魔学等も含めてトータルに検討し、フロイトを位置づける。なお、著者は京都大学法学部西洋法制史講座で本書の内容を講じたそうだ2016/08/22

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