• ポイントキャンペーン

岩波現代文庫
不動明王

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002855
  • NDC分類 186.8
  • Cコード C0115

出版社内容情報

不動明王のインド仏教にさかのぼるその由来,仏教教理の上での必要性,仏教諸派の中でも特に関係の深い密教における解釈と位置付け,日本における受容の歴史.これらの問題を,仏教学・密教教理について他の追随を許さない碩学が,高度な内容を分かり易く平明な文体で一般読者に向けて解説したものが,本書である.(解説=松本照敬)

内容説明

「お不動さま」で知られる不動明王信仰は、現代にいたるまで、日本人に広く深く浸透している。不動明王のインド仏教にさかのぼるその由来、仏教教理の上での必要性、仏教諸派の中でも特に関係の深い密教における解釈と位置付け、日本での受容の歴史。これらの問題を、仏教学・密教教理について他の追随を許さない碩学が、不動尊信仰とその母体となる密教を分かり易く解説した、優れた仏教入門書。

目次

第1部 日本における不動尊信仰(「お不動さま」;インド仏教;密教の由来;弘法大師と不動尊;広まる信者層 ほか)
第2部 不動尊の考察(密教とは何か;不動明王の本体;『大日経』にみる不動尊;十九観について;不動尊の従者 ほか)

著者等紹介

渡辺照宏[ワタナベショウコウ]
1907‐77年。東京都生まれ。日本の仏教学者。1930年、東京帝国大学文学部印度哲学科卒。1935‐43年、智山専門学校教授(大正大学の前身)。1948‐53年、九州大学文学部助教授。1956‐69年、東洋大学文学部教授。1975年、成田山仏教研究所主席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

可兒

2
非常に丁寧に書いてくれているのだが、日本仏教文化の寛容性を称揚するあまり念仏や法華を貶めるのはやめてほしい。そういう「独善主義」の新仏教信者には、平安総合仏教が救わなかった人々もいることだし2014/03/06

1
元は、朝日選書(朝日新聞社)から、刊行されていて、次にこの、岩波現代文庫(岩波書店)から、刊行されて、2022年現在は、吉川弘文館から刊行されましたか。たしかに名著ですが、渡辺氏の他の本も、再刊して欲しいものがあるのだけれどもと、思う。

in medio tutissimus ibis.

0
不動明王を軸にした仏教史。平安時代に空海によって大日経から見出されてからの日本における受容と信仰の歴史が前半。インドにおける仏教の変遷からいかにして不動明王が仏教独自の信仰対象として生まれ、それが当時のインド民族の宗教観にどのように根差していたのかが後半。どうしても密教びいきなところがあり、また重要なパトロンである貴族の存在を軽んじ民数を強調しすぎるきらいがあるなど欠点はあるが、不動明王の信仰一点で俯瞰する歴史は特定の宗派教理を離れて立体的であり、煩瑣にも見える密教秘儀も焦点があれば絵解きのようで楽しい。2017/11/29

bvbo

0
☆☆2014/09/19

Dobject

0
本書が書かれたのは1970年頃である為、不動明王信仰が民衆に根付いていたのだろうが今ではその面影を見出すのは日常では少ない。またそもそも仏教の教え自体が身近なものでは無くなってきている。仏教に興味を持っていても不動明王について知らないという人の入門用には良いのではないだろうか。仏教の概要や仏教伝来の経緯、不動明王の位置づけ、日本国内での隆盛の概要等を知ることが出来る。個人的には密教の儀礼について興味があったので、2部にて概略だけでも読めたことが良かった。2013/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6494672
  • ご注意事項