岩波現代文庫<br> 宮本常一『忘れられた日本人』を読む

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岩波現代文庫
宮本常一『忘れられた日本人』を読む

  • 網野 善彦【著】
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 岩波書店(2013/01発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002800
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0121

出版社内容情報

既存の日本像に鋭く切りこむ日本中世史家が,宮本常一の代表作『忘れられた日本人』を,用いられている民俗語彙に注目しながら読みぬき,日本論におけるその先駆性を明らかにする.歴史の中の老人・女性・子ども・遍歴民の役割や東日本と西日本との間の大きな差異に早くから着目した点を浮き彫りにし,宮本民俗学の真髄に迫る.(解説=安丸良夫)

内容説明

既存の日本像に鋭く切り込む日本中世史家が、宮本常一の代表作『忘れられた日本人』を、用いられている民俗語彙に注目しながら読みぬき、日本論におけるその先駆性を明らかにする。歴史の中の老人・女性・子供・遍歴民の役割や東日本と西日本との間の大きな差異に早くから着目した点を浮き彫りにし、宮本民俗学の真髄に迫る。網野氏の生前最後の著書。

目次

第1講 宮本常一との出会い―民俗語彙の再発見(宮本常一との出会い;宮本常一の中世史像―清水三男への高い評価 ほか)
第2講 女の「世間」(老人・女性・子供・遍歴民への着目;現代に生きている歌垣の世界 ほか)
第3講 東日本と西日本(東は父系、西は母系―家父長制と年齢階梯制;先進・後進というのではなく社会構造の差異―戦後歴史学への疑問 ほか)
第4講 「百姓」とは何か(郷里・周防大島;大工の出稼ぎ;祖父と父;世間師の世界 ほか)

著者等紹介

網野善彦[アミノヨシヒコ]
1928‐2004年。1950年東京大学文学部卒業。日本常民文化研究所研究員、都立北園高校教諭、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学経済学部特任教授を歴任。専攻は日本中世史・日本海民史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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井月 奎(いづき けい)

44
名著『忘れられた日本人』と宮本常一の旅の遍歴を追いつつ、考察していろいろなことを詳らかにしていく過程がすばらしいです。講演を書籍にまとめていますので多少脱線するところもあるのですが、それがまた面白いのです。宮本常一が旅先のルポルタージュでは老人の話を飽かずにじっと聞いているかと思えば、若手学者との討論などでは立て板に水、いや怒涛のごとき話しっぷりで相手に言葉を挟ませないくらいだったそうです。百姓への考察や視点(百姓=農民ではないそうです)は近代を考えるときに有用に働くと思います。2021/12/23

三柴ゆよし

24
再読。網野善彦生前最後の著書でもある本書は、名著『忘れられた日本人』の単なる解説本ではない。宮本常一の思想と学問を丁寧に追いながらも、ある箇所ではそれを批判、宮本民俗学の可能性に自らの学問を上書きしていくことで生み出された、ある意味では網野自身の集大成といえるかもしれない。『日本の歴史をよみなおす』などの著作に比べて読まれていないようだが、宮本常一本としてはもちろん、網野善彦の入門書としてもよくできている。特に百姓=専業的農業従事者では必ずしもないとの指摘は卓抜したもので、多くの可能性に満ちている。良書。2016/01/29

Shoji

23
著者の網野善彦は、10年以上に渡って宮本常一の『忘れられた日本人』を読み込んで来た歴史民俗学の第一人者だ。この本は『忘れられた日本人』に対して、必要充分な史料批判をしたうえで網野論(民俗学)を展開していることが行間から伝わってくる。また、私にとって『忘れられた日本人』の理解を助ける副読書として大いに役だった。どちらの本も、民俗学の世界への最初の一冊に相応しいと思った。2024/04/10

きいち

16
網野が「忘れられた日本人」から読み取るのは、当時の常識に抗い、多様なアイデンティティを持つ人々(女性も漂泊民も含む)のヨコのつながりを日本社会の伝統に見出した宮本の姿。それを自らの身に重ねあわせ、乗り越えて受け継いでいこうとする言葉たちがとても生き生きとしていて、生で聞いてみたかったと強く思える。付け加えられたネタもたくさんあって、うれしい一冊だった。でも、日本はもともと農村型のタテ社会しかないのだ、という自己イメージって、保守の方々中心にまだまだ強固。僕たちも続いて闘っていかねば。2013/02/20

masabi

11
【概要】宮本常一「忘れられた日本人」を題材にした講演を収録する。【感想】当時の歴史学が見落としていた女性・子供・老人・遍歴民に対する眼差し、東西日本の質的な差異など宮本氏の著作から丁寧に取り上げつつも、批判的に検討した一冊だ。題材にしても民俗的な記述にしても何気ないものがいまだ十分な研究がなされていない先進的な視座が見られる一方で、農民と百姓を同一視した誤りを指摘する。困窮に喘ぐ農村というステレオイメージとはまた違う経済や習俗が窺える。2023/05/16

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