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岩波現代文庫
現代政治分析

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002695
  • NDC分類 311
  • Cコード C0131

出版社内容情報

1963年の初版刊行以来,アメリカ政治学の教科書の定番となったModern Political Analysis第5版の全訳.権力・影響力の緻密な議論からポリアーキーまで,政治学界に大きなインパクトを与えてきたダールの理論が,コンパクトにかつ分かりやすくまとめられている.紙数の制約のため改訂のたびに削られてきた重要な部分を訳出した.(解説=杉田敦)

内容説明

一九六三年の初版刊行以来、アメリカ政治学の教科書の定番となったModern Political Analysis第五版(ダール単著としての最終版)の全訳。権力・影響力の緻密な議論からポリアーキーまで、政治学界に大きなインパクトを与えてきたダールの理論が、コンパクトにかつ分かりやすくまとめられている。紙数の制約のため原書で改訂のたびに削られてきた重要な部分も訳出した。

目次

第1章 政治とはなにか
第2章 影響力を記述する
第3章 影響力を解釈する
第4章 影響力を説明し評価する
第5章 政治システム―共通性
第6章 政治システム―違い
第7章 違い―ポリアーキーと非ポリアーキー
第8章 ポリアーキーと非ポリアーキー―説明
第9章 政治的人間
第10章 政治的評価
第11章 政策の選択―研究と決定の戦略

著者等紹介

ダール,R.A.[ダール,R.A.][Dahl,Robert A.]
1915年生まれ。米国イェール大学名誉教授。政治学専攻

高畠通敏[タカバタケミチトシ]
1933‐2004年。立教大学名誉教授。政治学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

10
決して普遍的ではない合理的という思想「過去にあったことがつねにのちの時代に繰り返されるとは限らない…ソクラテスの時代からロールズの時代をへて昨日にいたるまでの政治哲学の歴史が高度に論争に満ちていたとしても、今後もそうなるとは限らない。特定の哲学やイデオロギーの信奉者はしばしば、自分たちの見解は完全に合理的なので、すべての理性的な人間は内容を理解すれば同意すると信じている…それゆえ、なんらかの哲学やイデオロギー-通常はもちろん自分たちの-が普遍的に受容される日がくるという考えが、世の中から消えることはない」2021/05/04

壱萬参仟縁

9
「近代的でダイナミックな多元的社会」(170ページ~)は興味深い概念。modern dynamic pluralist societies(MDP)。政治文化という概念。これは、自公政権時代も民主党政権時代も、官僚主導の政治文化という伝統を崩せなかったのではないか。1000兆円の借金を減らす努力をしていないし、1人1億円の国会議員を減らす敢行をしていないということか。解説にあるように、ダールという人は、固定観念にとらわれることを嫌い、事柄の特質を公平に判断しようとしたのである(317ページ)。見習いたい。2012/11/10

バーニング

4
杉田敦が解説にも書いているが、ダールが何を議論していたかをふりかえることは何らかの意味や重要性があると思う。データや例示を多く取り入れ、一章ごとが平易や文章でまとまっており初学者にもやさしいのではないか。権力や影響力から、主体や政治制度の議論へと拡散していく過程は既知のことも多かったが読んでいて楽しかった。2013/03/27

Francis

3
現代政治学の泰斗ダールの書いた政治学の教科書の文庫化。権力政治を分析する政治学は私の学んだ経済学よりも難しく感じてしまうのだけれど、この本はその政治学を知る道しるべとなってくれる。筆者の唱えた欧米民主主義国家を説明する概念、ポリアーキーが成立する条件を数字を用いて分析した部分が秀逸。2013/04/17

べっか

2
良い。ここから比較政治学へ読書を進める予定。本書で、より国家の体制の違いに興味を膨らました。2020/08/11

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