内容説明
思春期、老い、そして死など人生の転機における様々な危機を、どのようにとらえるべきか?通過儀礼のない現代、人生の各段階への移行はどのようになされればいいのか。老と若、男と女、生と死など人間存在の境界の問題に考察を加え、神話、昔話、児童文学に具体的な臨床例も織りまぜ、生きることの意味に深くせまる河合心理学の傑作。「序説 生きることと死ぬこと」「思春期のイニシエーション」を併録。
目次
序説 生きることと死ぬこと
1 生と死の間(ライフサイクル;元型としての老若男女;老いの神話学;老夫婦の世界;ファンタジーの世界)
2 現代社会と境界性(現代と境界;境界例とリミナリティ)
思春期のイニシエーション
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。1962年よりユング研究所に留学、ユング派分析家の資格取得。京都大学教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任。2007年7月逝去
河合俊雄[カワイトシオ]
1957年奈良県生まれ。京都大学教育学研究科博士課程修了。ユング派分析家資格取得。京都大学こころの未来研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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