内容説明
地球は奇跡の星だろうか。いかなる偶然によって、生命を育む「青い地球」となりえたのだろうか。微惑星の集積過程の理論的・実験的研究など太陽系形成史の研究を長く続け、地球の進化を理論的に追究してきた著者が、この二〇年の研究の進展を踏まえて新たに大幅加筆した。太陽系の歴史、地球の起源、海の誕生、大気の進化等を踏まえて、地球の未来像を考察する上での豊かな視座を提供する。
目次
1 太陽系ができるまで
2 太陽系をめぐる
3 地球はどんな惑星か
4 地球の年齢を求める
5 地球の誕生のころ
6 生命をはぐくむ惑星へ
7 微妙なバランス
8 地球の未来
著者等紹介
松井孝典[マツイタカフミ]
東京大学大学院教授。1946年静岡県に生まれる。72年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専攻=複雑理工学・地球惑星科学。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hal
2
ひょっとしたら、再読かもしれないが、それでも新鮮で面白かった。太陽系の惑星の起源から地球環境の進化まで、スケールの大きな流れを最新も知見も交えてわかりやすく紹介している。火星が、水の循環の変わりに砂嵐の循環が対応しているのは初めて知った。火星への移住は、技術だけでなく環境的にもハードらしい。2020/01/29
takao
1
ふむ2021/08/06
deltalibra
0
日付やや曖昧2013/03/08
ist
0
筆者が言うには、入門書のそのまた入門レベルの本とのことだが 理科の成績が悪かった俺にとっては、全然なんのこっちゃである。 具体的なデータを出されても…。 7章・8章・あとがきは万人に読んでほしいところだ。 地球環境問題について語る前に、最低限理解しておかないといけないところだと思う。 惑星としての地球は、大きなサイクルの中で寒冷化しようとしている。 その流れの中で一時的に温暖化している。 しかし人類の文明の発展により、惑星地球の環境を破壊しようとしている。 フロンガスによるオゾン層の破壊とか。2009/12/03