内容説明
古代ギリシア・ローマを中心とする地中海世界では、どんな人びとが活躍していたのか。アレクサンドロスやカエサルのような英雄豪傑、クレオパトラのような美女、ソクラテスのような賢者…。西洋古典文学に登場する多彩な人物を紹介し、古代の地中海世界とはどんな世界であったのかを講談調の語り口で生き生きと物語る。
目次
第１部 ギリシア篇（ヘレネ―トロイア戦争のきっかけとなった絶世の美女；アキレウスとヘクトル―ギリシアとトロイアを代表する英雄；オデュッセウス―神の怒りで放浪の旅をつづけた知将；オイディプス―自己の強さゆえに身を滅ぼした英雄 ほか）
第２部 ローマ篇（アエネアス、およびロムルスとレムス―ローマ建国の二つの伝説；ハンニバル―ポエニ戦役でローマを苦しめた将軍；カエサル―天才的な政治家にして軍人；キケロ―政治には不向きだった弁論の達人 ほか）
著者等紹介
柳沼重剛［ヤギヌマシゲタケ］
１９２６年東京生まれ。京都大学文学部卒業。東京大学大学院修了。筑波大学名誉教授。専門は、西洋古典学（ラテンおよびギリシア文学）。日本西洋古典学会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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sukham
2
①ラジオでの講話が元になっている文庫ですので、文章はこなれていて読みやすい ですが内容は薄くはない。なにせ原典(ギリシャ語・ラテン語)で読み込まれた古典学者ですから。②ローマ帝国・地中海世界と言えば、塩野七生さんの著作が頭に浮かびます。比較対照されるのも一興かと存じます。③おひとつ…p.54 七賢人の一人ソローンの残した一句・言葉の落ち穂︙私は多くのことを常に学びつつ年をとる Γηράσκω δ'αεί πολλά διδασκόμενος. ｹﾞｰﾗｽｺｰ ﾀﾞｰｴｲ ﾎﾟﾂﾗ ﾃﾞｲﾀﾞｽｺﾒﾉｽ 2021/12/03
どみとる
2
古代ギリシャとローマの学者･武人･偉人を紹介した本。世界史の重鎮達の人間臭いエピソードを随所にちりばめてくれるので、ヘロドトスもキケロもまるで近所のおじさん。凡人もいれば奇人もいるが、アレキサンドロスとハンニバル、カエサルだけは本当にずば抜けた存在だったんだなあと改めて実感。世界史上でも稀有な英雄が特定の300年に集中したのはなぜなんだろうか。人類の頭の良さのピークは今から2000年前だったらしいが、偉人輩出の時代となにか関係があるのかもしれない。2019/04/15
ハンマルモフ
1
くそおもろい2013/08/17
numainu
1
評価C2008/12/24
