岩波現代文庫
哲学コレクション〈3〉言葉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006001810
  • NDC分類 108
  • Cコード C0110

内容説明

言葉は事実を言うこともできるし、無いことを言うこともできる。虚空に於てある世界に存在する人間の真実を、言葉は虚と実の間で顕しまた隠す。言葉とは何か。言葉を言う人間は言葉で現実を把成し、また、言葉で虚に遊ぶ。実の言葉のみならず、虚の言葉の働きをも感得しつつ、経験と言葉を根源的に思索する珠玉の論稿。新編集版の著作集成。

目次

言葉を聞く(黒姫山と妙高山の間に日はしずむ;薔薇、おお!純粋な矛盾;待つといふ一つのことを教へられ;しづかなる病の床に;かの椅子によりて物かき;妙;それはいいことだ;満船空しく月明を載せて帰る;空に翻る黄葉誰が為にか飛ぶ;彼一語 我一語 秋深みかも;「寒い晩だな」「お寒い晩でございます」)
1 言葉とは何か(ことば―その「虚」の力;根源語―あるいは実存と虚存と;根源語とその分節―リルケの遺偈に則して;経験と言葉―宗教と哲学;言葉と神秘主義)
2 言葉の遊戯―「虚空/世界」遊戯としての言葉(連句形式と禅問答;解釈と転釈―二重世界における解釈の超可能性;切字と季語;「禅=問答」と対話)
3 言葉の問題(エックハルトのドイツ語説教における「言葉」の問題;禅の言葉;禅と哲学)

著者等紹介

上田閑照[ウエダシズテル]
1926年東京生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。京大名誉教授。専攻・宗教哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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