内容説明
幕末の民衆宗教から創価学会まで14教団の教義・組織・運動を解明。
目次
1 新宗教の成立と展開(幕末維新期の新宗教;近代天皇制社会の新宗教 ほか)
2 近代社会成立期の新宗教(如来教;黒住教 ほか)
3 近代の神道系新宗教(大本教;ほんみち ほか)
4 近代の法華系新宗教(本門仏立宗;霊友会 ほか)
著者等紹介
村上重良[ムラカミシゲヨシ]
1928‐1991年。宗教史学者。1952年東京大学文学部卒業。近代日本宗教史、とりわけ新宗教の研究に従事。政教分離、信教の自由について社会的発言を続けた。慶應義塾大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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belier
4
幕末から戦後まで新宗教の14教団を概説している。日本の新宗教は習合神道系が主でつぎに法華(日蓮)系だ。多くの場合、呪術的現世利益の教えと世直しを説く。著者は後半の法華系では共感が浅いような印象。前半で描かれた開祖にあたる人たちの描写は、元々かなり個性的な苦労人たちでもあり著者が共感していて面白い。先に読んだ出口なおの伝記で国家に反抗的なのは、彼女ぐらいしかいないような印象を持ってしまったが、他の教祖もラディカル。ただ教団が大きくなると、政府の弾圧もあって多くは従順な体質になったようだ。2023/03/01
hr
1
書かれた時代を思えば、現代とは異なる空気感が漂うのも当然のこと。自分の住む街の周囲に目を向けると、金光教も天理教もある。宗教的意味合いではなく、組織的な意味合いの中で「新宗教」を捉えられた心持ちがした。2020/11/09
gkmond
1
解説が、この本の意義以上に、この本の限界はどの辺にあるかという説明に重点置いてて面白かった。2012/08/07
tkm66
0
当時読んでも「それ、古くないっすか?」的な覚えが。2007/03/18