出版社内容情報
共同通信の好評連載「迷い道」を書籍化。家族との葛藤、仕事の失敗、病気の苦悩、親しい人との別れ、挫折……。私たちの身近にいるごく普通の人々が様々な生きづらさと向き合い、回り道の人生を歩んできた姿を描く。迷いを抱えながら生きる人への共感とエールを込めた一冊。
内容説明
遠回りしながら生きる人へ。
目次
1 向き合う、問い続ける
2 見つめる、伝える
3 踏み出す、歩む
4 つながる、つなぐ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
joyjoy
12
迷って、悩んで、まだ答えは見つからず、、、って話が続くと、はじめのうちは読んでいてモヤモヤがたまっていくような気分だったが、47人の話を読み終えるころには、どの人生も、かけがえのない、いとおしむべきものに感じられてくる。彼らの、傷ついたことで生じた、増した強さに、自分も力を分けてもらったような気持ちに。浮田圭一郎氏の「誰かの苦悩に寄り添えるのは、幸せなことだと感じる」という言葉が心に残る。自分は、本を読んだだけ。彼らの苦悩に寄り添うのとは程遠い。でも、彼らに、話をしてくれてありがとう、と伝えたい。2024/08/28
ずぅ
10
できないことや傷ついたことを数えるより、できるようになったことを数える足し算の人生を送ってほしい2025/02/08
くるり
10
人生で、迷うことから光を見つけ出した47人のお話。岩波ジュニア新書の中でも読みやすい方だが、内容は重たいものも沢山ある。名もなき人、とはちょっと違うのではと思った人もいたが、みんなそれぞれ迷った過去を否定することなく前を向いている。すごい。2024/07/20
泥団子
4
「時代は混乱し続け その代償を探す 人は辻褄を合わす様に型にはまってく 誰の真似もすんな 君は君でいい 生きる為のレシピなんてない ないさ」 そんな有名な曲の歌詞を地でいくような本で、本当に様々な人たちの生き方が描かれている。 以前、あることで深く思い悩んでいるときに、街を歩いている人たちを見て、「なんでみんなそんな普通の顔して平気で生きていられるの」と思ったことがあったんだけど、この本を読みながら、そんなわけないよな、みんな悩みながら生きてるんだよなと当たり前すぎることを思った。2024/08/05
ねぎ
3
★★★★★ 何かを目標に生きられなくなったとき、この本にまた戻ってこようと思った。回り道の中に、自分を守るすべとなる知識や知恵が転がってるかもしれない。2024/10/18