岩波ジュニア新書<br> 核のごみをどうするか―もう一つの原発問題

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岩波ジュニア新書
核のごみをどうするか―もう一つの原発問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005009671
  • NDC分類 K539
  • Cコード C0242

出版社内容情報

原子力発電によって生じる「高レベル放射性廃棄物」は国内に大量に溜まり続け、放射能の影響が弱まるまで長い年月を要するといわれている。この危険な「核のごみ」をどこにどのような方法で処分すればよいのか。私達はこの問題とどう向き合えばよいのか。専門家らによる提言を読み解きながら問題解決への道を探る。

内容説明

原子力発電によって生じる高レベル放射性廃棄物。放射能の影響が弱まるまで長い年月を要するこの「核のごみ」をどのような方法で処分すればよいのか。果たして私たちはこの問題とどう向き合えばよいのか。専門家らによる提言を読み解きながら問題解決への道を探る。

目次

序章 核のごみ問題とは?―高レベル放射性廃棄物の処分をめぐって
第1章 海外の取り組みから学ぶ―日本固有の事情を考えるために
第2章 地層処分の科学技術的な根拠はあるのか
第3章 国民的理解を得るにはどうすればよいか―原子力委員会からの審議依頼
第4章 行き詰まりを打開する具体策はあるのか―12の政策提言
第5章 少人数の討論によって理解を深める―Web上の討論実験
第6章 受益圏と受苦圏の分離がもたらす不公正問題
第7章 リスクをどう受け止めるか―不確実性のもとでの意思決定
終章 社会の叡智が問われている―エネルギー問題の将来を見据えて

著者等紹介

今田高俊[イマダタカトシ]
1972年、東京大学文学部卒業。75年、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。学術博士(東京工業大学)。東京工業大学大学院社会理工学研究科教授を経て、東京工業大学名誉教授。専門は社会システム論、社会階層研究、リスク社会学

寿楽浩太[ジュラクコウタ]
2003年、東京大学文学部卒業。08年、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。博士(学際情報学)。現在、東京電機大学工学部教授。専門は科学技術社会学、科学技術社会論

中澤高師[ナカザワタカシ]
2005年、一橋大学社会学部卒業。17年、James Cook University,College of Business,Law and Governance,Doctor of Philosophy Course修了。Ph.D.(James Cook University)。現在、東洋大学社会学部教授。専門は環境社会学、環境政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

45
通常は事業で出たゴミは排出した事業者が処理責任を負う。原発では、溜まり続ける放射性廃棄物はとりあえず再処理され有効利用される予定というロジックで、お目こぼしになってる・・・?「ジュニア新書」という媒体らしくわかりやすく問題の本質を整理している印象。現時点で絶対的「解」はないということがよくわかる。たとえ今後原発が一切稼働しなくても核のゴミ問題はなくならないことも。それを地方に押し付けて蓋をし、再稼働を進めるのはあり得ない。少なくとも本書で提言されているゴミの量の上限設定は必要。日本学術会議、頑張ってる。 2024/03/31

coolflat

17
日本での核のゴミ処分に関しては「最終処分法」が2000年にできた。これによると核のゴミの最終処分は地下300m以上の深地層に埋設することになっている。これを地層処分と言う。「最終処分法」では核のゴミ処分を専門的に担当する組織としてNUMOが設けられた。NUMOは核のゴミの最終処分地を選定する作業を行わなければならない。最終処分地の選定の3段階は「文献調査(約2年)」、「概要調査(約4年)」、「精密調査(約14年)」からなる。調査が順調に進んだとしても、最終処分地をつくれるかどうか出揃うまでに約20年かかる2023/08/19

にたいも

13
原発に賛成か反対かはひとまず置き、とにかく行き詰まっている現状について、今生きている私たちがちゃんと考えるための本。地層処分ありきの政策のそもそもを問うこと。暫定保管と総量管理を柱とした取り組みをすること、討論の場を設け多段階の合意形成の手続きをすることなどが提唱されている。本編は一般向き新書並みの難度かと思う。10代の人は、とっつきにくいと感じたら、序章と終章は分かりやすいのでここだけでも読んでほしい。特に終章は、来年の難関中学・高校受験に出るんじゃないかな…。2023/10/31

makio37

12
地層処分は1万~10万年先にまでおよぶ。今後もし日本が原発を中止したら、以降の世代は自分たちはその利益を得ないのに、核のごみの危険性とは向き合い続けさせられることになる。処分場所だけでなく時間の観点でも「受益圏」と「受苦圏」の問題があることを認識できた。最終処分場の適否判断の調査だけで約20年かかる、とも知った。気が遠くなるが、311経験世代として何もしないのは罪と感じる。勿論答えはないが、国民的議論と合意形成のための「暫定保管」(中間貯蔵ではなく)と「総量管理」がポイントとは書かれている。2023/10/15

西澤 隆

9
本当の意味で反原発なら核のゴミをどうするかは重要な問題。既にある以上原発をはじめたひとを呪ってもなくなるわけではない。2011以降の原発の長期間停止で冷やしてキャスクに収納しての乾式保管は現実味を帯びてきたけれどそれも「他の場所に持ち出す約束で一時保管している」プール内の使用済み核燃料の保管施設を作ろうとすればまた「紛糾」する。誰かのせいにしても問題は消えない。本書では問題の整理は行われているけれどリスク管理専門家としての「提案」があるわけではない。タブーを恐れぬ合意形成のための議論が必要なのだと思うのだ2024/04/11

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