出版社内容情報
原子力発電によって生じる「高レベル放射性廃棄物」は国内に大量に溜まり続け、放射能の影響が弱まるまで長い年月を要するといわれている。この危険な「核のごみ」をどこにどのような方法で処分すればよいのか。私達はこの問題とどう向き合えばよいのか。専門家らによる提言を読み解きながら問題解決への道を探る。
内容説明
原子力発電によって生じる高レベル放射性廃棄物。放射能の影響が弱まるまで長い年月を要するこの「核のごみ」をどのような方法で処分すればよいのか。果たして私たちはこの問題とどう向き合えばよいのか。専門家らによる提言を読み解きながら問題解決への道を探る。
目次
序章 核のごみ問題とは?―高レベル放射性廃棄物の処分をめぐって
第1章 海外の取り組みから学ぶ―日本固有の事情を考えるために
第2章 地層処分の科学技術的な根拠はあるのか
第3章 国民的理解を得るにはどうすればよいか―原子力委員会からの審議依頼
第4章 行き詰まりを打開する具体策はあるのか―12の政策提言
第5章 少人数の討論によって理解を深める―Web上の討論実験
第6章 受益圏と受苦圏の分離がもたらす不公正問題
第7章 リスクをどう受け止めるか―不確実性のもとでの意思決定
終章 社会の叡智が問われている―エネルギー問題の将来を見据えて
著者等紹介
今田高俊[イマダタカトシ]
1972年、東京大学文学部卒業。75年、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。学術博士(東京工業大学)。東京工業大学大学院社会理工学研究科教授を経て、東京工業大学名誉教授。専門は社会システム論、社会階層研究、リスク社会学
寿楽浩太[ジュラクコウタ]
2003年、東京大学文学部卒業。08年、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。博士(学際情報学)。現在、東京電機大学工学部教授。専門は科学技術社会学、科学技術社会論
中澤高師[ナカザワタカシ]
2005年、一橋大学社会学部卒業。17年、James Cook University,College of Business,Law and Governance,Doctor of Philosophy Course修了。Ph.D.(James Cook University)。現在、東洋大学社会学部教授。専門は環境社会学、環境政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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