出版社内容情報
試合に出られない「補欠」選手たちの思いとは? 控え選手の姿から「補欠の力」を探ります.
目次
1 甲子園のスタンドから巨人の星を目指す 松原聖弥
2 野球の世界に別れを告げてクリケットに転向 山本武白志
3 三年生部員が挑む最後の試合『ラストゲーム』 塩見直樹
4 名門・広陵を準優勝に導いた背番号18のキャプテン 岩本淳太
5 26歳でIT会社社長になった「圧倒的な補欠」 須田瞬海
6 伝説の高校野球チームで得たもの なきぼくろ
7 東京六大学初の女性主務が見た「補欠の力」 小林由佳
8 「奇跡のバックホーム」を生んだ師弟の絆 矢野勝嗣
著者等紹介
元永知宏[モトナガトモヒロ]
1968年、愛媛県生まれ。1989年、立教大学野球部4年時に、23年ぶりのリーグ優勝を経験。大学卒業後、ぴあ株式会社に入社。KADOKAWAなどで編集者として活動したのちに独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
暁人
10
一生懸命やっていても、レギュラーと補欠に分かれるのがスポーツの残酷なところ。補欠でしかない自分をどう受け入れるかがこの本の主題となる。▼野球強豪校には何十人もの補欠がいるが、最初からそこを目指して入部する訳がなく、誰もが甲子園で活躍する自分を思い描く。が、現実はそう甘くはない。3年間一度も試合に出ず終わるのも珍しくない。▼読みながら、本書に出てくる人物のように自分が振る舞えるか考えさせられた。大人の今なら出来るかも。だが、多感で未熟な十代だったら腐って「悪い補欠」になっていたかな。2019/11/25
KAZ
6
学生の頃にレギュラーとして試合に出ていた時期、補欠としてベンチにいた時期の両方を経験したことを思い出しながら読んでしまいました。 「自分は試合に出れない=そのスポーツが嫌い」にならないように指導していただいた当時の先生に感謝しかないです。 どんなにすごい選手でもプロになれるのはほんの一握り。 そう考えるとレギュラー、補欠関係なくその時期に何を学ぶことができるかがいかに重要か考えさせられる内容でした。2020/05/10
Stair512754
5
エピソードは頷けるものばかりだし、正論だし、なんならちょっとウルッときたりもした が、しかし! ここに出てくる人物は全員、子供の頃はエリート野球人だったんだよなあ 少なくともいわゆる強豪校・甲子園常連校の野球部に入る時点でね 美談のように書かれているし、実際大切なことなんですよ しかし、そもそも50人も100人も部員がいる野球部というものは健全なのか?レギュラーは9人やぞ(野球に限らず) しかも公式戦はトーナメントで1回負けたら終わりって う~ん 何かモヤモヤする 2021/10/03
taktaktak
4
高校野球の爽やかや潔さが目立つが、本書にもあるとおり実際には光と影がある。背番号がもらえない、レギュラーにはなれないことが分かった時には、この世の終わりかというくらい落胆する。そんな状況の中で仲間のために貢献できたのであれば、尊敬に値すると思う。くじけない、あきらめないことの大切さをあらためて感じる。2020/01/30
Mimuchi
4
良い本です。スポーツする子どもたちに読んで欲しい本です。2019/11/10
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