内容説明
聖なる物語―神話。メソポタミアのギルガメシュ叙事詩、パレスチナの旧約聖書、ケルトのアーサー王伝説、日本の古事記など、世界にはたくさんの神話があります。長い時を経てなお私たちを魅了する個性豊かな神々や、美しくも恐ろしいストーリー。世界各地に伝わる神話のエッセンスを凝縮した、宝石箱のような一冊。
目次
1 インドの神話
2 メソポタミアとその周辺の神話
3 エジプト・アフリカの神話
4 ギリシアの神話
5 ケルトの神話
6 北欧の神話
7 インドネシアの神話
8 中国の神話
9 オセアニアの神話
10 中南米の神話、北米の神話
付録・古事記
著者等紹介
沖田瑞穂[オキタミズホ]
1977年、兵庫県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。専門はインド神話、比較神話。現在、日本女子大学、白百合女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
106
まあまあおもしろかった。世界各地域に伝わる神話をザザーッと解説した一冊。遠く離れた場所でも同じような構造の物語があったりするのは、人間の精神構造的な特性なのか、はたまた伝播したせいなのかはわからないけれど興味深い。基本的には各地域の神話をひとつずつ解説していくスタイルだけど、ちょいちょい他神話との比較も入っていて、そのあたりがわかりやすい。2022/11/10
shikashika555
39
面白かった! 世界の神話の紹介と共通性をやさしく解説。 以前から興味がありながらムラのある断片的な知識しかなかったのでとても楽しく読めた。 特にインドネシア、オセアニア、中南米の神話については初めて読むものが多かった。 2023/09/26
❁Lei❁
39
あらゆる地域の話が網羅されており、まさに神話の宝庫でした。それぞれを単体で読むのもよし、神話同士を比較するのもよしと、色々な楽しみ方があります。神話がその地域の思想や生活に根ざしていることや、多くの類似点から古代の世界が繋がっていたということを発見できました。また、創作物のもとになっているワードを見つけて興奮したり。北欧神話に興味が湧いたので、もっと知りたいとうずうずしています。初学者を神話の世界に引き込み、さらなる探究へ送り出してくれるような本でした。2021/09/11
サケ太
26
様々な地域の神話についての紹介と解説。ゲームの中でさえ触れられていない様な神話についても紹介されて良かった。隔てられた国々の神話の共通点。参考にしたのかされたのか。世界の繋がりが見えるようだった。勿論神話によっての違いも多い。その地域ごとの価値観が見えてくる部分もある。各地域の神話入門としては鉄板の一冊ではないでしょうか。2019/09/07
なの
19
世界中の神話の一端を紹介するとともに、それらの類似点や違いを解説してくれる本。面白い話もあるし、端的すぎて何の話かわからないものもあった。人間、考えることは同じようなものなのかもと思ったり、どのような神様を頂くかで、文明がまるで変わるのも面白い。 どの神話を掘り下げるか考えてしまうけど、まずは日本かもなぁ。2019/10/07
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