出版社内容情報
海賊、悪魔学者、フランス人、血まみれ女王…。個性的な王様たちのもと醸成された、イギリスの素顔とは?
内容説明
征服王ウィリアム1世、海賊エリザベス1世、悪魔学者ジェームズ1世、お百姓王ジョージ3世…。個性的な王様たちのもとで醸成された文化と気質を深~く掘り下げ、現代につながるイギリスの素顔に迫ります。「紅茶を飲む英国紳士」はなぜ生まれたのか?「料理がマズイ」は戦略だった!?イギリスの「なぜ」がわかる本!
目次
第1章 乱立する王国―アングロ・サクソン諸王からエドワード証聖王まで・四〇〇頃~一〇六六年
第2章 フランス語を話す「帝国」の王たち―ウィリアム一世からジョン欠地王まで・一〇六六~一二一六年
第3章 法律・議会・立憲君主―ヘンリ三世からへンリ七世まで・一二一六~一五〇九年
第4章 絶対主義の確立とルネサンス―ヘンリ八世からジェームズ一世まで・一五〇九~一六二五年
第5章 革命のもたらしたもの―チャールズ一世からジョージ三世まで・一六二五~一八二〇年
第6章 大英帝国の建設―ジョージ四世からエドワード七世まで・一八二〇~一九一〇年
第7章 メディアと伴走する大衆王―ジョージ五世からエリザベス二世まで・一九一〇年~
著者等紹介
池上俊一[イケガミシュンイチ]
1956年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は西洋中世・ルネサンス史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
うわあ、わかりやすい!高校生にお勧めできると思う簡潔な説明、主観が入りすぎないけれど楽しいトリビアに満ちた内容。駆け足で王様たちとその時代を紹介しつつ、その過程で培われた「イギリス」が説明されていきます。また、巻末には家系図(エリザベス2世現在まで)が見開きで紹介され、これまたわかりやすかったです。同じ著者のほかの本も読んでみます!2021/01/12
nnpusnsn1945
29
題名の通り、王様からイギリスの歴史を辿っている。しかしながら、合間に、民衆の生活、文化、植民地問題等についてバランスよく取り上げらていた。国民の気質も解説されているが、これまた面白い。自由のためなら勝手な王様も処刑するが、他方で階級制度は文化としてあえて残す。静かにいることを好むと思えば、以外にもパーティーの習慣もある。こうした相反する文化はそそられる。実際に行って少しでも確かめに行きたいくらいだ。2020/11/28
coolflat
14
イギリス通史を読む上でとっかかりにすべき本だろう。入門書としては最も最適ではないか。内容は、紀元前のケルト人渡来からローマ帝国、アングロサクソン人の侵入による七王国(6~7世紀)、ノルマン人の侵攻とアルフレッド大王(9世紀後半)、クヌートの帝国(11世紀前半)、ノルマンコンクエスト(11世紀後半)を書き、中心となるノルマン朝→プランタジネット朝→テューダー朝→スチュアート朝→ハノーヴァー朝(ウィンザー朝)を書く。ノルマン朝からは国王毎に、歴史で何があったかを政治史を中心に書き記しているので、分かりやすい。2017/10/20
花林糖
13
(図書館本)「歴史を王様でたどる」ので全体的に物足りなさを感じながら読了。読みやすく丁寧に書かれているので、手軽に英国の歴史を知りたい人には◎。イギリス料理の不味さ(味覚破壊教育)の理由に納得。2017/04/07
hk
12
事柄の羅列に終始しており「なぜそうなったのか?」についての解説がきわめて手薄になっている。この記述スタイルでは歴史が頭に入ってこないのではないだろうか。少なくともワタシが本書にてイギリスの歴史に明るくなったとは口が裂けても言えない。2017/03/27