岩波ジュニア新書<br> 恋の相手は女の子

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岩波ジュニア新書
恋の相手は女の子

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005008292
  • NDC分類 K367
  • Cコード C0236

出版社内容情報

最近よく聞く「LGBT」って何?同性愛当事者の著者が、自身の体験と他当事者のエピソードを語る。

内容説明

初恋は女の子。でも、教科書には「思春期には異性に関心をもつ」って書いてある。同性を好きになるわたしはまちがってる?誰にも悩みを打ち明けられなかった10代から、彼女との「新郎のいない」結婚パーティまで。自身の体験と、当事者のエピソードを交え、「多様性に寛容な社会」への思いを語る。

目次

第1章 みんなと同じになりたい
第2章 私自身が変化になる
第3章 二人でいれば、未来は明るい
第4章 さまざまな当事者と家族の物語
第5章 人と人が出会う意味
第6章 ラブ・イズ・カラフル

著者等紹介

室井舞花[ムロイマイカ]
1987年愛知県生まれ。NGOピースボートスタッフ。18歳でピースボート地球一周の船旅に参加。船上でレズビアンの友人と出会い、カミングアウトをはじめる。2014年からLGBT当事者の日常を映した写真展「Love is Colorful」を企画・運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

364
ウェディングパーティの出席者が350人。そして、この度の公刊では不特定多数の人たちに写真入り、実名で(おそらくは)カミングアウト。著者の勇気にも敬意を表したいが、なによりもこれを読んで安心したり、救われた思いになる人たちが大勢いることだろう。ただ、杞憂かも知れないが、そんな人たちが本書を書店で購入したり、図書館で借りるのを躊躇うこと。それを躊躇わせる社会の方が間違っているのだけれど、残念ながらまだそこまで日本の社会は成熟してはいない。もっとも、だからこそ著者はあえて本書を公刊したのだし、その価値は高い。2019/02/22

M

82
良書です。中高生に薦めたい。自分が人と違うことに悩みがちな年頃に、保健の教科書にあった残酷な一文。著者自身がセクシャルマイノリティに差別偏見があった為に、なかなか自分を受け入れられなかったというのは印象的だった。思春期に気づくケースもあれば、大人になって初めて恋愛をして気づくことも。長い葛藤と道のりを経て、同性同士の挙式を成功させ、自分が変われば周りを変えられる、という著者とそのパートナーの行動力に脱帽。LGBTに限らず、多種多様な個性をあるがままに受け入れられる心でありたい。2016/07/19

リノン

30
ピースボートを体験した人を初めて知りました。街角にある「世界一周の船旅」のポスターを見てましたが、胡散臭い…。船に世界各国の人がいて、面白そうなプログラムが日々行われてるのも知らなかったです。話がそれましたが、ずっと同性を好きだということを考えないようにしていた著者がピースボートでの出会いで同性が好きだと自覚し、認めます。本人自身がセクシャルマイノリティを差別していた為、認められなかったというのが興味深かったです。誰もが無関係ではない。恋愛であれ、家族であれ、生き方の多様性を認める社会になって欲しい。2016/06/24

ヒラP@ehon.gohon

27
私自身LGBTを理解できているかといえば、メディア報道でしか認識できていないので、身近に感じることはできないのですが、児童書でも取り上げられるようになった今だから、正しく理解することの必要性を感じています。 当事者のカミングアウトを基にしたこの本は、極めて日常的な発信であり、ある意味先駆であるかもしれませんが、自己解放の書物だと思いました。2022/11/03

アコ

24
都庁で同性婚挙式のニュースは記憶にあった。「たくさんの人に参加してもらい、自分たちの存在の証人になって欲しかった」という挙式理由やその考えに至るまでの10代からの著者の葛藤や進歩がシンプルな文章で綴られており大変読みやすい。親など周囲に理解者が多かったとはいえ、自分たちから変えていき、次は誰かの灯りになろうとする前向きな姿勢が好印象。「自分と違う人が目の前に現れてもその人がいることが日常になれば人はだんだん慣れていく」という言葉が印象的。性に限らず多様な生き方を認めあうことは大事。2017/02/23

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