内容説明
本書には今を生きる子どもたちのさまざまな姿が描かれています。家族や地域社会における子どもの多様性や、医療や福祉の現場を中心とした子どもを支えるしくみなどを紹介します。いのちの意味について考え、すべての子どもが尊厳ある存在として生きられる社会のあり方を探ります。
目次
さまざまな体、さまざまな文化
手のひらの大きさの赤ちゃんを守る
私たちの選択
病気と向き合う
いのちと世界観
「食べる」力を引き出そう
優貴にとって「動く」ということ
予防接種で守るいのち、守られるいのち
子どもも親もみんなで育てる
暮らしのなかの子育て
島のいのち
被災後の「今」を生きる
歌と踊りでつなぐいのち
子どものいのちとみとり
著者等紹介
道信良子[ミチノブリョウコ]
札幌医科大学准教授。2001年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻単位修得退学、同年博士号取得。2006年エモリー大学公衆衛生大学院修了。博士(社会科学)、修士(公衆衛生学)。日本学術振興会特別研究員、札幌医科大学講師を経て2008年より現職。子どもや若い世代の人たちと共に考えるという手法を使い、エイズ予防、離島医療、医学教育などについて、日本とタイで研究を行う。専門は医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
30
医療と福祉をテーマに、様々な専門分野の研究者や実践者が子どもの命の捉え方を考えた内容です。一つの文章がとても短くまとめられており、中学生の方にも読みやすいように思いました。子どもの命は当たり前に存在するのではなく、様々な大人が関わって存在しています。人そのものが人との関係性の中で生きていますが、生きることの大切さ、それを支える専門職の魅力が考えることができると思いました。そして、安心して子どもたちが育つことのできる社会のあり方についても考えることができたように思いました。2018/01/08
読書実践家
10
発展途上国に行った時、出産する時、災害時、命の重みを知る。2016/04/10
林克也
3
この執筆者たちのような活動をしている人が世界のあちこちにいるから、なんとか世界は壊滅せずに生命を維持し継続していくことができているのかもしれない。そして、この本が、若者たちが人類のために自分のやるべきことを考え行動するきっかけの一つになればいいな、と思った。とにかく、執筆者の皆さん方は、人間のあるべき姿は他人を蹴落として強者だけが生き延びるのではないんだよ、ということを言っている気がしました。2015/06/09
ななちゃん
1
学校職員の推薦図書。いろんな立場からみた「こどもといのち」について。めまぐるしく変わる日本の制度や法律の中で、本当に必要なときに守られているのかを改めて考えさせられた一冊。2016/03/15
海戸 波斗
1
いろんな立場からの親書。混乱してしまった。ゴメンナサイ。2015/07/04