内容説明
人は誰しも幸福になりたい。では、幸福に値するように「善く生きる」とはどのような生き方だろうか。カントはこうした問題を考え続け、人間社会に「最高善」という理想を掲げる可能性を見出そうとした。『純粋理性批判』『永遠平和のために』など、彼の主要著作を一緒に読み、自分で考える勇気をもった大人への一歩を踏み出そう。
目次
1章 港町・ケーニヒスベルクの哲人
2章 「自由」なくして善悪なし―『純粋理性批判』を読む(“いちばん善いこと”よりもっと善いこと;その“善いこと”は誰にとっても善いはずだ。しかし… ほか)
3章 “善く生きる”って難しい?―『実践理性批判』を読む(善と悪を分けるもの;意志への問い ほか)
4章 自然の世界で自由に生きる?―『判断力批判』を読む(個物との出会い;判断するということ ほか)
5章 最高善をめざす私たち―『永遠平和のために』を中心に一七九〇年代のカントを読む(人間には悪が巣くっている!;権利の領域を確立せよ ほか)
著者等紹介
御子柴善之[ミコシバヨシユキ]
1961年長野県生まれ。同県伊那北高等学校卒。高校生時代に出会ったカント哲学を学ぶために上京。早稲田大学第一文学部哲学専修卒、同大学大学院修士課程を経て、同大学大学院博士後期課程満期退学。1992年から93年、ドイツ連邦共和国ボン大学に留学。現在、早稲田大学文学学術院教授。専門は、カント哲学を中心とする西洋近現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
ころこ
まさむ♪ね
壱萬参仟縁
mikio
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- 和書
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