出版社内容情報
合格の喜び、恋人との別れ、故郷への思い、若妻の愁い、老いの悲しみ、自由な生き方へのあこがれ、心に染み入る美しい風景…。たった四行の漢詩「絶句」は、ときに晴れ晴れと、ときに甘やかに悲しく、私たちを豊かな世界へ誘います。漢詩を読むための基礎知識もしっかり解説。中国文化を知る手かがりにも。
内容説明
たった4行からなる漢詩「絶句」。この本では、唐の時代に作られた有名な15首をじっくり味わいます。試験に合格した喜び、恋人との別れ、はるかな故郷への思い、山や川の美しい風景…。1000年以上も愛されてきた詩は、いまも変わらず私たちの心へ響きます。漢詩の歴史や読み方など、基本的な知識も丁寧に解説しています。気軽に漢詩の世界をのぞいてみませんか。
目次
1 絶句を知ろう(詩のかたち;唐詩の時期区分;詩を作る人々;日本人と漢詩)
2 絶句を読もう(小鳥さえずる春の朝―孟浩然「春暁」;月光のもとに故郷を思う―李白「静夜思」;去年と同じ春―杜甫「絶句」(江碧にして)
柳の色がさそう悲しみ―王昌齢「閨怨」
夢破れて老いる―張九齢「鏡に照らして白髪を見る」 ほか)
著者等紹介
川合康三[カワイコウゾウ]
1948年浜松市生まれ。1976年京都大学大学院博士課程中退。博士(文学)。東北大学文学部、京都大学文学部、台湾大学招聘教授を経て、ブランダイス大学招聘教授、京都大学名誉教授。専攻は中国古典文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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