岩波ジュニア新書<br> 原子力災害からいのちを守る科学

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岩波ジュニア新書
原子力災害からいのちを守る科学

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005007356
  • NDC分類 K429
  • Cコード C0240

出版社内容情報

放射線は,私たちの体にどう影響するのだろう.そもそも「原子力」とはどういうエネルギーか,放射性物質はほかの物質とどう違のうか,半減期や除染の本当の意味などを,中学までに習った理科の知識をもとに,周期表やDNAの基礎からやさしく解説.中学・高校の副読本や課題図書に最適.これからどうするか,未来を考えよう!

内容説明

放射線は、私たちのからだにどう影響するのだろう。そもそも「原子力」とはどういうエネルギーか。放射線物質の性質、半減期や除染の本当の意味などを、中学までの理科の知識をもとに、原子の構造や周期表、DNAの基礎からやさしく解説。

目次

序章 東日本大震災のもたらしたもの
第1章 「原子力」とはどういうエネルギーか(原子力のエネルギーとは何だろう?;放射性物質と放射線の発見;ウランの原子核からエネルギーを取り出す;半減期とは?;単位の話―ベクレル(bq)とシーベルト(Sv))
第2章 放射性物質とはどんなものか(元素の周期表で元素の位置を確認する;放射性物質と元素の周期表;原子爆弾と原子力発電と元素;元素の周期表と化学結合)
第3章 放射線は生物にどのように影響するか(遺伝子の本体DNAへの影響;今おきていること、子孫に受け継がれること;毒も薬になる、薬も毒になる;身を守るために物質の性質をもっと知ろう)
第4章 どうしたら科学で身を守ることができるか(放射性物質はどのように飛散し濃縮するか;ゴミを減らす方法と放射性物質を減らす方法の違いは何か ほか)
終章 科学は何ができるか

著者等紹介

小谷正博[コタニマサヒロ]
1939年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程(理学博士)。学習院大学理学部助教授。教授を経て、同大学名誉教授

小林秀明[コバヤシヒデアキ]
1960年生まれ。東京学芸大学大学院(理科教育専攻)修了。NHK高校講座番組講師、日本歯科大学などの非常勤講師を歴任。現在、慶應義塾大学女子高等学校教諭

山岸悦子[ヤマギシエツコ]
1958年生まれ。立教大学理学部物理学科卒業。学習院大学大学院自然科学研究科(化学専攻)博士前期課程修了。同大助手などを経て、立教女学院中学校・高等学校教頭

渡辺範夫[ワタナベノリオ]
1946年生まれ。学習院大学大学院自然科学研究科(化学専攻)博士課程修了。理学博士。武蔵中学・高等学校教諭を経て、同校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

15
色も香りもなく、その影響がわかりにくい放射線について、化学から遺伝子学までキホンのキを教えてから自分なりに考えてもらおうというザ・啓蒙書。ジュニア新書から出ている小事典シリーズの著者チームなので内容は信頼できるもので、放射線技術の光の側面や、原発に代わる代替エネルギーの難点にも目を向け、総合的に原子力と放射能を捉えることが出来るようになっている。放射性物質としてのヨウ素やストロンチウムを考えるために、元素の周期表からしっかり土台を固めていく丁寧な書き方は派手さはないものの、この堅実さこそが最良な姿勢だろう2018/07/30

壱萬参仟縁

6
除染。放射能は移動するのみで、とてつもなく量が減るのは時間がかかってしまう。こんなのが永続的で、肝腎の環境保全の永続性に赤信号がともっているもどかしさがある。化学の教科書に載っているような話題も豊富。より現実的な話題が書かれている。さらに読み進めると、DNAのような生物学の知識も必要とされる。巻末の参考文献も挙示されているので、意欲的な生徒はチャレンジするであろう。2013/05/28

Hiroshi

2
地球が誕生して46億年。不安定な放射性同位体は崩壊して安定同位体となり、大気により宇宙線も遮蔽され、生命に危険な放射線は減り、人類は地球上で安心して暮らしている。そんな中、人類はエネルギーを獲得する手段として原子力に目を付けた。今後人類は原子力とどのようにつき合うべきか。「原子核反応・放射線」「放射性物質も物質であり、自然界でどのような挙動をするのか」「生命に対する放射線の影響、特にDNAの損傷と修復」「公害で問題となった化学物質との比較」「エネルギー問題としての原子力」を科学的に考えていく本。難しい。2016/03/25

Humbaba

1
原子力は非常に大きなエネルギーを生み出せる.しかし,その巨大なエネルギーはいちど方向を変えた時,とてつもない災厄を引き起こす.見えず,いつ影響が発現するかわからないという不安.それは,人々の生活に暗い影を落とす.2013/04/29

takao

0
参考文献よし2016/11/05

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