岩波ジュニア新書 アニメ！リアルｖｓ．ドリーム

岡田 浩行/武井 風太【著】

岩波書店（2013/01発売）

• サイズ 新書判／ページ数 201,／高さ 18cm
• 商品コード 9784005007332
• NDC分類 K778
• Cコード C0270

出版社内容情報

夢と技術が注ぎこまれたジャパン・アニメは，現実に翻弄される私たちを魅惑し，世界の若者も惹きつけています．そんな業界の内部に迫ると，どんな現実が見えてくるでしょうか．制作会社の二人が，質問者・回答者の立場を入れかえながら，アニメの現実を掘り下げていきます．くりひろげられるバトルとともに楽しんでください．

内容説明

夢と技術が注ぎこまれたジャパン・アニメは、現実に翻弄される私たちを魅惑し、世界の若者をも惹きつけている。そんな業界の内部に迫ると、何が見えてくるのか。制作会社の２人が、質問者・回答者の立場を入れかえ、バトルをくりひろげながら、アニメの現実を掘り下げていく。夢の力は現実の壁を破れるのだろうか。

目次

第１章　パラレル・ワールド
第２章　アニメ・レコード
第３章　マイ・アニメ
第４章　リアル・アニメ
第５章　バーチャル・ツアー
第６章　アニメ・ジレンマ
第７章　リアル・ワールド
第８章　リアル・ビジネス
第９章　アニメ・ドリーム

著者等紹介

岡田浩行［オカダヒロユキ］
１９６０年三重県四日市市生まれ。１９８４年東京大学工学部都市工学科卒業、日本テレビ放送網株式会社入社。営業、制作、新社屋建設本部、経理、コンテンツ事業など経験を重ねた後、２０１１年２月に株式会社マッドハウスへ出向、代表取締役社長に就任

武井風太［タケイフウタ］
１９８０年大阪市生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。編集プロダクション「スタジオ雄」を経て、出版社「ジャイブ株式会社」へ。マンガ雑誌やアニメーションムックなどの編集に携わる。その後、アニメーション制作会社「マッドハウス」に入社。作品宣伝を担当し、現在に至る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スプリント]

アニメがどのように制作されているのかがよく理解できました。 基本対談形式ですが、一人は別の畑（ドラマ制作）からアニメ業界に移ってきた人なので異なる視点でアニメをとらえており、赤裸々な業界話も掲載されており興味深い内容でした。

2017/01/29

[めいけふ]

こちらの業界に足を突っ込むかもしれないので読んでみた。制作だけでなく製作からも知りたかったが、業界の課題や雰囲気は少し理解できたかもしれない。国の支援がないと人材教育ができないってのは結構厳しいなぁ。

2014/02/08

[HA]

日本を代表する文化として、お上も「クール」と表現するジャパニメーションことアニメ。その制作会社の老舗「マッドハウス」を通じて作り方から歴史と津々浦々、分かり易く解説していく本書。岩波ジュニア新書ということもあり、非常に読みやすかった。原画と動画の違いもよく理解出来たし、コンテの重要性も改めて知ることが出来た。普段見ているアニメについて、随分と無頓着だった部分もあると反省する事も。また、アニメビジネスの状況や海外での展開、更には現場のアニメーターの方々の労働環境にも言及(ちょびっとね)。そこの評価高いです。

2014/11/15

[瀧ながれ]

アニメについて、歴史や現在の制作の状態、日本のアニメの世界各国との関係、金銭的なハナシまで、対談形式でおもしろく解説されている。十代が対象のレーベルだし、ざっくりとしたものだけれど、うまく全体像が見えたと思いました。あんまり本数観てないですが、たいへん興味深く読みました。

2013/06/08

[もやし茶＠人生迷子]

アニメ業界のお話。小説を書こうと思っているので参考になるかなと思って読了。女性ヲタク向けアニメに力を入れるって文脈を読んで、確かに昔はなかった気がする！！ と衝撃を受けた。へぇ、アニメしちゃうんだ…とだけ思ってた十代の頃より視野が広がったな、と自己反省。いろんなところで女性の進出とか、時代性が表れるもんだな、と。けれど女の描いた女の子には萌えないという発言を見る限り、確かにそういう面もあるなーと思ってしまった。

2014/06/20