岩波ジュニア新書<br> インド・カレー紀行―カラー版

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岩波ジュニア新書
インド・カレー紀行―カラー版

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  • サイズ 新書判/ページ数 189,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005006298
  • NDC分類 K383
  • Cコード C0225

内容説明

カレーといえばインド。では、いつ、どこで、どうしてできたか、知っていますか。インドでは、どんなカレーを食べているのだろう。インド史研究の第一人者が、カレーライスの起源を探りながら、各地の特色あふれる料理を味わい、歴史と文化を語ります。バラエティにとむ料理の美しい写真に、本場カレーが食べたくなります。

目次

第1章 インドでカレーライスを注文したら
第2章 「カレー」の語源と「カレー」の成立
第3章 留学生活とカレー―マドラス大学院生寮の食事
第4章 カレー好きになる―マイソールでの一家滞在
第5章 ムガル朝の宮廷料理―中央アジアとペルシャの伝統
第6章 カレーの原点―ケーララの海とスパイス
第7章 ゴアのカレーに残るポルトガルの味
第8章 カレーで結ばれたベンガルと日本―ガンジス川の流とその魚
第9章 辛いスリランカ・カレーとモルディブの鰹節
第10章 現代インド料理の成立―インド文化論

著者等紹介

辛島昇[カラシマノボル]
1933年東京に生まれる。南アジア史を専攻し、東京大学・マドラス大学大学院に学ぶ。現在、東京大学・大正大学名誉教授。著書History and Society in South India(Oxford University Press)により日本学士院賞受賞。文化功労者

大村次郷[オオムラツグサト]
1941年旧満州に生まれる。多摩芸術学園写真科・青山学院大学卒業。写真家。オリエント、インド、中国、トルコなどをフィールドにフォト・ルポルタージュ活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

110
まあまあよかった。インドの各地のカレーの特徴とレシピを、その地域の歴史、文化的背景、さらには著者の体験談と一緒に紹介していく一冊。個人的には最後の最後に述べられている、「インド料理」に対する総括がおもしろい。多用性と統一感が渾然一体となって構成されているインドの料理を、彼らの宗教観とリンクさせながらまとめられている。最後にカレー用語集がついているのもザザッと読んでて楽しかった。2022/10/06

コットン

89
筆者がインド史研究家だけに食だけでなくカースト制度や食における北インドと南インドの差など詳しく書かれている。くだけた文章とカラー写真、インドの主婦によるカレーレシピなど、より地元感のある構成、末尾にはカレー関連用語集、参考文献もあり本場のカレーを知りたいときに参考になりそうなカレー本。2022/09/21

みなみ

13
Kindle Unlimited で読了。日本ではインド=カレーライスみたいな認知があった。著者は研究者としての生活でインドに滞在しており、その時々に食べたインド各地の特色ある料理を中心に、各地のインドの料理を食文化や歴史とともに紹介してくれる。我々は他国の料理をざっくり「インド料理」などと言いがちだが、実際には地域や文化、家庭によって多種多様な味がある。家庭でスパイスを挽いて調合するのは主婦だが、主婦の労苦を省略するために、最近ではミックススパイス粉みたいなものもあるらしい。2022/10/30

えいなえいな

13
インドに行って興味が湧いたのと最近仕事でカレーに携わっているのとで、とりあえずカレーの本を古本屋で漁っております。レシピだけではなくインド料理の歴史も書かれていて思っていたより勉強になりました。写真も多くてイメージしやすいのもありがたいですね。2019/05/29

tsubomi

9
2016.10.24-10.31:南インドのカレー文化と北インドのミルク文化の融合がインドの食文化であるということを体験談をもとに解説。カラー写真あり、レシピあり、用語集ありで非常にわかりやすくまとまっています。新宿中村屋の創業者の娘婿であるビハーリー・ボースというインド人男性が日本に本格的なインドカレーを紹介したこと、アジア人初のノーベル文学賞受賞者タゴールと岡倉天心の関係、古代のインドでカレーの意味で使われた語「スーパ」が欧州に伝わって「スープ」の語源になったこと、など興味津々の内容。2016/10/31

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