内容説明
カレーといえばインド。では、いつ、どこで、どうしてできたか、知っていますか。インドでは、どんなカレーを食べているのだろう。インド史研究の第一人者が、カレーライスの起源を探りながら、各地の特色あふれる料理を味わい、歴史と文化を語ります。バラエティにとむ料理の美しい写真に、本場カレーが食べたくなります。
目次
第1章 インドでカレーライスを注文したら
第2章 「カレー」の語源と「カレー」の成立
第3章 留学生活とカレー―マドラス大学院生寮の食事
第4章 カレー好きになる―マイソールでの一家滞在
第5章 ムガル朝の宮廷料理―中央アジアとペルシャの伝統
第6章 カレーの原点―ケーララの海とスパイス
第7章 ゴアのカレーに残るポルトガルの味
第8章 カレーで結ばれたベンガルと日本―ガンジス川の流とその魚
第9章 辛いスリランカ・カレーとモルディブの鰹節
第10章 現代インド料理の成立―インド文化論
著者等紹介
辛島昇[カラシマノボル]
1933年東京に生まれる。南アジア史を専攻し、東京大学・マドラス大学大学院に学ぶ。現在、東京大学・大正大学名誉教授。著書History and Society in South India(Oxford University Press)により日本学士院賞受賞。文化功労者
大村次郷[オオムラツグサト]
1941年旧満州に生まれる。多摩芸術学園写真科・青山学院大学卒業。写真家。オリエント、インド、中国、トルコなどをフィールドにフォト・ルポルタージュ活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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