内容説明
アルバイトでも有給休暇はとれるのか?派遣でも残業代はもらえるのか?多くの若者たちの労働相談にのってきた著者が、労働現場で出会うさまざまな疑問や問題点についてていねいに解説。働く権利を守るためにどんな方法があるのか、具体例をあげてアドバイス。巻末には相談窓口を付す。
目次
プロローグ 真吾君の仕事体験
第1章 アルバイトの悩み
第2章 労働法ってなんだろう
第3章 パート・アルバイトの働きかた
第4章 正社員の働きかた
第5章 派遣社員の働きかた
第6章 労働法の活用方法
第7章 おじさんからの手紙
エピローグ これから働く若者たちへ
著者等紹介
笹山尚人[ササヤマナオト]
1970年北海道生まれ。1994年、中央大学法学部卒業。2000年、弁護士登録。第二東京弁護士会会員。弁護士登録以来、「ヨドバシカメラ事件」など、青年労働者、非正規雇用労働者の権利問題を中心に事件を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
42
高校生でアルバイトをしている真吾君と、弁護士をしているおじさんとの対話という形で解説しており大変分かりやすくなっている。中心にあるのは、パート・アルバイト・派遣等、非正規労働の働き方、解雇・雇止め・未払賃金・年休・就業規則・労働契約等について、それぞれ法律にも立ち入って、具体的な場面を設定して解説している。実際の労働現場で出会いそうな事柄を、法理の上から、そして働く者の立場から解説していて、労働法の入門書として優れている。ただし、2009年の発行なので、書かれている法律が古いところはある。2024/10/15
むっちょむ
11
分かりやすかった。はじめはストーリーがかえってクドイ、体験談後日談の方が分かりやすいのに、なあんて思っていたけど、読んでいるうちに、これはこれで結構親切で分かりやすいなと。業務処理請け負いというのをはじめて知ったし、労働者である私たちがある程度かしこくならなきゃとも思った。分かりやすいので、娘や息子が将来バイトを始める年になったらすすめたいかも。2015/01/08
ブルーツ・リー
5
労働法制について、高校生向けに書かれた本。 ただ、実際の企業のやり方は、もっと上手というか。この本にあるような感じで、明らかに違法だとはっきりするようなケースは少なく、グレーゾーンを攻めてきたり、違法だと分かっていて強行するケースでは、上からの圧力だったり、暗黙の了解で、従わざるを得ない状況に置かれてしまう事が大半だと思われます。 それでも、基本になっている部分を若いうちから知って置く事は、大事な事だと思うと同時に、大人も、労働者の権利を守る法律なのですから、これも知って置いて損は無いと思いました。2020/02/03
オランジーナ@
3
会話形式で、読みやすいが2009年の本なので情報は古いかな2021/01/23
カモメ
3
弁護士のおじさんが甥の労働相談に乗るという形式で書かれていました。労働法が原文のまま引用されていたり、資本論の考え方が反映されてたりもしていました。賃金は全額支払わなければいけないと労基法24条1項が定めていますが、それは「労働者の生活を守るため」というのは初めて知りました。例外的に税金や社会保険料、財形貯蓄等は給与からの控除が認められているそうです。わたしたち労働者にとっては働くことと生活することが密接に関係しているので、働く権利の確保・維持や賃金の確保はきちんと法律で認められているのだと思いました。2017/06/02
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