岩波ジュニア新書
カラー版 里山を歩こう〈Part2〉わき水の里から琵琶湖へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 177p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005006007
  • NDC分類 K291
  • Cコード C0236

内容説明

地下水が湧き、水路を豊かな水が流れる里。ここでは魚や鳥たちだけでなく、人々もいきいきと活動している。川に入って遊び子ども、「かばた」とよぶ水場や水路を守っていこうとする人、川舟で魚をとる老漁師、一昔前の生命あふれる琵琶湖をとりもどそうとする人たち。琵琶湖水系の自然と暮らしを、美しい写真とともに案内する。

目次

1 子どものころの琵琶湖
2 川漁師と出会う
3 暮らしの中で生きる水
4 源流へ
5 水辺を再生する
6 湖岸へ
7 水が育てた食べもの
8 これからの水辺

著者等紹介

今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年滋賀県生まれ。写真家。琵琶湖をのぞむ棚田の中にアトリエをかまえ、身近な自然を撮影する。一方、熱帯雨林から砂漠まで、世界の辺境を訪ね、あらゆる自然を見聞し、取材をつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のぶのぶ

14
自然を守るためには人間のメンテナンスが必要。これは、里山だけでなく琵琶湖周辺の田んぼ、水路にも言える。ヨシは、水辺と陸地に生え、水位の増減があるとよいそうです。水位の増減があることで、フナが田んぼに遡上し、産卵をするとのこと。人間の都合で水位を調節することにも生態系を変化させるとは。フナは、水があれば産卵すると思っていた私。自分が食べるだけ捕る、魚が捕れるように環境を整える、ちょっとしたことが豊かな自然に繋がっていたとは。ほっとくのがいいのかと思ったが里山の自然はヒトと共存している。目から鱗の良本!!2016/07/27

ふしぎちゃん

6
ふなずしおいしそう。漁をしていたおじいさん、三吾郎さんは伝統的な方法で漁をしている。自分が食べる分だけを捕ってそれ以上は捕らない。三吾郎さんの漁場に役場から河川工事の話があっても反対した。草刈りやゴミ掃除など川の世話もかかさない。なぜするかと問われれば「魚を取りたいから」という。琵琶湖ではふなも減ってきているが三吾郎さんの漁場は魚が集まってくる。僕は自然環境を守らなければいけないと思うが、その理由の一つに美味しいものが食べられなくなるのは非常に残念だからだ。2022/05/17

nagata

2
漫然と日本最大の湖としてどんとあるわけではなく、源流から流域の湧き水に至るまで広大な、それでいて緻密な水脈、水系があって、この網の目の中に人々の生活が溶け込んでいる。2020/11/22

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

2
【ココロの琴線に触れたコトバ】里山では、人の手が入ることが重要なのである。ぼくは、琵琶湖水系は里山的保護のしかたにならないとだめだと思っています。2015/11/05

すなめり

2
琵琶湖やそれを取り巻く環境とそこに息づく暮らしについて理解が深まり、滋賀の宝物にたくさん気付くことができた。また自然環境と人の暮らしの捉え方も深く考えさせられた。私は自然環境を気にかけて理解していたつもりだったけど、うわべだけの理解だった。自然環境と分離された生活が当たり前となった現代。その中で知らず知らずのうちにできあがってしまった価値観に対し、私は今まで疑問を持つことさえなかったのだと知り、危機感を覚えた。人は自然環境に深く関わってこそ、世の中の様々な物事の本質を見抜く力が磨かれるのだと強く感じる。2014/09/29

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