内容説明
養護教諭として、保健室で、思春期を生きる生徒たちの悩みと長年向き合ってきた著者は、教室では「からだ・こころ・性の学習」に積極的に取り組んでいます。成長による変化を自ら知り、心身の成熟を喜べる感性をつちかうことが生きる力につながると考えるからです。思春期をより豊かに生きる知恵や考え方をアドバイスします。
目次
序章 思春期っていつからなんだろう
1章 からだの変化、こころの変化
2章 だれかとワタシ、ボクとだれか
3章 泣いて、笑って、家族
4章 未来を考える
5章 社会を見る目
6章 自立への階段
著者等紹介
金子由美子[カネコユミコ]
1956年名古屋市生まれ。埼玉県公立中学校養護教諭。“人間と性”教育研究協議会研究局長、雑誌『季刊セクシュアリティ』(エイデル研究所)副編集長、日本思春期学会理事、エイズ予防啓発ボランティア団体「川口子どもネットワーク」世話人代表、「人権アクティビストの会」幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
9
とてもわかりやすく、中学生でも読んで学べる本だと思います。思春期を迎える子どもたちの心と身体について、特に性の問題について、学べる本だと思います。揺れる思春期の心は、大人になるための重要な課程です。それを子どもたち自身だけではなく、大人も正しく理解し、子どもの自己肯定感を育んでいくことがとても求められるのだと思いました。2014/09/11
ふみ
2
思春期、自分も経験して来たはずの時期。なのに今読むとそうだったかな、と感じ方が違うので不思議です。養護教諭の目線から見るからこそ、授業では見えない子どもたちの姿があると思います。2017/06/16
Yasuaki Yanagisawa
0
著者は尊敬してやまない同市内の養護教諭。誤植が多いんだけどね、重版の際には連絡します(^_^;) 本書は、落合恵子氏も推薦の図書です。
エル
0
☆3.92025/01/16
hoshineko
0
長く養護教諭として保健室で子供たちと関わってきたからこその目線は、かつてそういう時期があった自分のことを振り返り思いながらも、新鮮な気持ちで現在の思春期の子供達の実態を知ることが出来ました。 エイズ予防啓発ボランティア団体や季刊セクシュアリティなどの活動関連のエピソードもあり、思春期に起こっている子供達の考え方は参考になった。 大人(支援者)向けか思春期中の子供向けか、中途半端さは感じたが、わかりやすい表現で大人にとっては読みやすい。反面、もう少し子供達へのメッセージ性があっても良いかなと思った。2022/03/12