内容説明
1年間に農業に就く後継者が5000人を割り、食料自給率も40%を割った。しかも、食品の安心・安全にも不安が大きい。そんな日本の農と食に未来はあるのだろうか。各地で活性化策をアドバイスしてきた小泉先生が、再生へのカギをにぎる取り組みを紹介してくれる。小学生からお年寄りまで、しっかりと道を切り開いているよ。
目次
1章 日本の農業は崖っぷちにある
2章 食料生産を外国に委ねたら
3章 農業を活性化するために―さまざまな取り組みから
4章 食べるものが変わった
5章 食べものを選ぶ基準
6章 地産地消と食育
著者等紹介
小泉武夫[コイズミタケオ]
1943年福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学農学部醸造学科卒業。現在、東京農業大学教授、鹿児島大学客員教授、別府大学客員教授。専門は醸造学、食文化論。全国地産地消推進協議会会長(農水省)などもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかぴ
13
図書館本。日本という国を守り続けるために現政治家全員に読んでほしい。子供にも読ませます。2022/05/14
じゅん
12
ん?と思うこともあったけど、興味深い内容だった。農業や食生活の現状を知るっていうのは大事。2017/02/27
Tomomi Yazaki
9
日本の食糧自給率の低下が囁かれてから久しいけど、60年前の80%が現在はなんと40%を切っている。輸入に頼っていては不測の事態に対応できず、飢餓に直結する。北海道ではチーズ工場が増えた。日本でも美味しいチーズが作れるのか、なんて楽観的なことではなく、ヨーロッパのチーズが中国に買い占められたことによる緊急措置なのだ。世界一食料自給率の低いこの国が、世界一食材を捨てているという矛盾を私たちは知るべきです。だから天罰が下るのでしょうか。これは、危機意識の薄い日本人に最後の警告を与えている書だと、思います。2019/06/03
sabosashi
8
意識あるひとは、食べるとき、調理するとき、または買い物をするとき、それぞれ意識的に食べ物を見つめ、あるいは問い詰めているはず(もちろん、すべてのひとが意識的になれれば、それにこしたことはない)。 そういった個人の努力も貴重ではあるが、みんなと一緒に生産し、消費することもいろいろな意味をたしかめるいい舞台となるはず。 みんなといっしょに他の人に食べ物を作り与えるという行為はあらゆる食行為の上位に一するだろうが、もっと容易な次元に降り立つなら、給食の意味が欠かせない。 2019/08/08
numainu
4
評価B2014/05/12