岩波ジュニア新書
ウイルスってなんだろう

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005005031
  • NDC分類 K465
  • Cコード C0245

内容説明

ウイルスがわたしたちの役に立つって!?ウイルスは、インフルエンザやエイズなどの病気を伝播する悪役ばかりでない。分子生物学という新しい学問の誕生に寄与し、その発展に先導的な役割をはたしてきた。生命の神秘のナゾを解く歴史には、研究者たちの熱いドラマもあった。豊富な図や写真から、この「生きている分子」の姿に迫り、将来の可能性を語る。

目次

第1章 どのようにして発見されたか
第2章 ウイルスとは何者か
第3章 どのようにして感染、増殖するのか
第4章 ウイルス病とのたたかい
第5章 ウイルスから学んだこと
第6章 悪玉ウイルスを善玉ウイルスに変える

著者等紹介

岡田吉美[オカダヨシミ]
1929年静岡市生まれ。大阪大学大学院理学研究科修了。九州大学医学部、大阪大学医学部、オレゴン大学分子生物学研究所、農林省植物ウイルス研究所を経て、東京大学理学部教授、帝京大学理工学部教授を歴任。理学博士、東京大学名誉教授、日本ウイルス学会名誉会員。1996年日本農業研究所賞、2003年日本学士院賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♪みどりpiyopiyo♪

44
ウイルスが私達の役に立つって!? ■今般のpandemicに際し、最新の本の図書館予約待ちの間に。ジュニア向けレーベルの2005年刊です。■ニュースで聞き馴染んだ病名を導入に、「そもそもウイルスって何?」「細菌とはどう違うの?」等を初学者向けに解説します。分子生物学の歴史も知れて面白かったよ。生物学の基礎を理解してると読みやすいと思います。■バリバリの科学kidsもそうでない子も置いていかない配慮が、Science Communication のお手本の様でした ( ' ᵕ ' ) (2005年)(→続2020/09/07

白義

17
光学顕微鏡でも見つからないサイズの分子でありながら、自己増殖する生き物のような特性を持つ、不思議なウイルスという存在。その研究史を辿り、分子生物学の発展を振り返りながら研究者たちのドラマや新技術の可能性を語り、一通りわかるおまけになかなか詳しい。エボラやエイズを見るまでもなく人間にとっては数々の病を引き起こす厄介な存在だが、遺伝子治療、遺伝子工学にもウイルスはなくてはならない存在であり、そもそも遺伝子の特定自体もウイルスが決め手になった。今の生物学になくてはならない存在でもあるのだ2014/10/20

jjm

7
この本を読みながらいろいろ調べていたら、低温殺菌法Pasteurisationは開発者パスツール(Pasteur)に由来していることを知った。ワクチン予防接種の開発者でもあるパスツールが今も生きていたら新型コロナウイルスに対応できただろうか。2020/03/06

荒野の狼

6
岡田吉美東京大学名誉教授が2005年に出版したウイルスとは何かについて解説した本。歴史も含めて書かれており、岩波ジュニア新書であるので対象は、ウイルスの初学者ということである。著者の専門はファージ(細菌に感染するウイルス)や植物ウイルス(タバコモザイクウイルスなど)であるため、本書には、以下のように動物ウイルス学者であれば、専門分野外であるため知り得ない知識も書かれている。よって、本書はウイルス学の初学者から専門家までに勧められる一冊である。2025/01/06

takao

5
ふむ2024/03/05

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