内容説明
生産と消費と廃棄がくりかえされる社会のなかで、いま環境はどうなっているのでしょうか。この本では、カキやタコ、ミネラルウォーター、ラップとトレイ、ケータイなど身近なもの、賞味期限、屋上緑化、分別ごみなど身近なことを手がかりに環境問題を考えていきます。よりよい社会環境をつくるための実践例も紹介します。
目次
1 食べ物・飲み水から考える(キュウリ;黒い米粒 ほか)
2 家庭から出たものはどうするの(割りばし;牛乳パック ほか)
3 身近にある見えにくい危険(不快害虫;タバコの煙 ほか)
4 地域のなかで探る環境問題(町の公園;犬の糞 ほか)
著者等紹介
森住明弘[モリズミアキヒロ]
1941年奈良県に生まれる。1964年大阪大学理学部卒業。2005年3月まで大阪大学基礎工学部助手。民際学を専攻。ものを起点とし、人を通じて環境問題をとらえること、社会や自然のなかにおける自分を複眼的に見る視点の必要性を訴える
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
15
☆★☆もう20年以上前の本ですが、中高生向けにわかりやすく書いてあり、非常に参考になりました。複合的な視点を持てる人間だけが賢く生きることが出来る時代だと強く認識しました。巻末の見る学問とする学問のお話は個人的にも実感できる体験があり、世界的に個人の意見が重要になっていきている時代の流れを感じました。2014/02/22
ぐっち
7
汐見稔幸さんお勧めシリーズ。環境の話って、あれが良い、これが悪いとコロコロ変わって何が本当かよくわからないけれど、いろんな観点、良くしようと継続して頑張っている人たちがいるんだなと思った。2012/11/24
ゆず♪
3
意外に面白かった。環境に対する見方が変わった。2011/03/30
inote2
3
環境について身近なところはわかりやすく、意外なことも多かった。割り箸は木の端っこを利用しているからそれほど環境破壊でもないとか。2010/07/27
めぐろ
3
このシリーズは、当然ながら、読みやすい。内容で驚いたのはゴミの処分。処理場で働いている方は、串が刺さったり、紙オムツが破れ、顔に汚物がかかることもあるという。2010/04/25