内容説明
ほかほかのご飯はおいしい。でも、その米がどのようにつくられているか、きみは知っているだろうか。酒や味噌は米をどう加工しているのだろうか。苗づくりから刈り取り・脱穀まで、おいしいご飯の炊き方、米からの食品づくりなどを、この本でしっかり学んでほしい。米こそ、日本人がもっとも発達させた食料なのだから。
目次
1章 イネはどこからやってきたの
2章 イネを育てる
3章 ご飯を炊く
4章 米からつくられる発酵食品
5章 新しい加工食品
6章 捨てるところのなかったイネ
7章 行事食としての米
著者等紹介
西沢江美子[ニシザワエミコ]
1940年千葉県生まれ。茨城大学農学部卒業。日本農業新聞の記者を経て、フリージャーナリスト。日本の農業事情を調べ、農と食にかかわる各地の動きを追っている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とりぞう
2
「田植えといえば、みなさんは手で植えている姿を想像するかもしれませんがいま手植えはイベントや体験学習以外ではおこなわれていないでしょう。稲作を営む以上、手植えはありえません。とても、そんな労働力はいま農村にはありませんから」なんて話など。2017/05/03
tu-ta
1
この西沢さんの本、偶然どこかで知って、読みたくなって古本サイトで購入。文体のリズムが西沢さんらしくて好きだなぁ。あとがきもなくさくっと終わるところとか。米をつくる話の多くは反対同盟の柳川さんの話。米でつくる話の中では「シトギ」の話が面白かった。2013/12/27
KiKi
0
この本の素晴らしい所は、米という1つの農産品にまつわる多角的な考察にあります。 そもそも私たち日本人の祖先がどのようにして米と出会ったかの考察(かなり大雑把ではあるのですが ^^;)から始まり、稲を育てるというのはどういうことなのかを「初心者向け農業指南書」的に描き、次にはご飯の美味しい炊き方に触れます。 そこから米を利用した発酵食品の紹介と米を原材料にした新しい加工食品(それぞれ比較的簡単な食べものの作り方レシピ付き!)の紹介と続きます。 それが終わると今度は所謂「藁細工」のあれこれに触れ、最後に2012/01/07