内容説明
開港と文明開化という近代日本のスタートの地、横浜。開港資料館をはじめユニークな博物館で歴史をたどり、世界へ開かれた港の機能と産業の発展を調べ、都市づくりの最先端の地としてのまちを実感してみよう。横浜にさまざまな方向からアクセスする、修学旅行の事前学習にも最適なガイド。
目次
1 大桟橋からはじめよう(「よこはま」のイメージは?;大桟橋に立ってみよう ほか)
2 文明開化の町―博物館で歴史をたどろう(日本の近代は横浜からはじまった;ペリー上陸の地―横浜開港資料館・開港広場 ほか)
3 港と産業の街―人と物の流れを調べよう(良港の条件がととのっていた横浜港;桟橋から埠頭へ ほか)
4 未来に発展する都市―まちづくりの現場で学ぼう(横浜の夜明け;関内と関外 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らっそ
8
勤務先が良い場所にあることを再認識2017/05/10
ぽんずく〜ん
4
本書で歴史の文脈を整理していくことで、バラバラに見えていた横浜の観光資源が、ストーリーを持った風景であることを実感できた。以下メモ→2022/08/17
OjohmbonX
2
横浜は、明治の開港以降、直線的に発展しているわけではない。戦後の連合国による接収解除が遅れ、高度経済成長のさなか、50年代半ば以降に解除が進んだという。東京のベッドタウンとしてスプロール現象が進展しつつあったところ、都市計画のグランドデザイン(六大事業)を示して、一体的な都市開発を上手く進められた。首都圏の中でも都市ブランドを高く確立できているのは、単に港湾としての条件が良かった、絹~工業製品の出荷港になったからなだけではなかった。2023/08/15
mainasushikou
2
再開発が進む横浜の歴史と現在(2004年時点)について、横浜市職員の経歴を持つ著者が豊富な写真とともに解説。本書が出てから7年が経過しており、横浜の様相も変わってきましたが、まちの魅力を生み出している土台の部分に触れるには最適の一冊ではないでしょうか。ジュニア新書ですがあなどれない。2011/05/07
Tomozuki Kibe
1
横浜旅行のおともにちょうどいい。ポケットに入れて回る。チェックポイントは元町・中華街駅そばの氷川丸・中華街の関帝廟、馬車道駅の横浜郵船ビル内日本郵船歴史博物館、日本大通り駅のキング・クィーン・ジャック・横浜開港資料館・シルク博物館・大桟橋ふ頭・JR桜木駅・馬車道駅前の日本丸・港内観光船ターミナル。横浜美術館は休館中。2022/06/28