出版社内容情報
チンパンジーなどの大型類人猿の中で,その社会生活をめぐって謎を秘めたままのオランウータン.ボルネオ島に生息する個体,タンジュンたちを20年以上にわたって調査・研究してきた著者が,その知られざる生態を明らかにする.
内容説明
チンパンジーなど大型類人猿のなかで、その社会生活をめぐって謎を秘めたオランウータン。ボルネオ島に生息する個体、タンジュンやシンドラたちを二〇年以上にわたって調査・研究してきた著者が、母子関係、性行動、行動域などから、知られざる生態を明らかにする。そして生命を育む熱帯降雨林の重要性を訴える。
目次
1 森のヒト―オランウータン
2 オランウータンの母子関係をさぐる(メントコ川の住人―シンドラ母子;タンジュンとレアン ほか)
3 オランウータンの文化的行動―母親から学ぶコドモ期(オランウータンの文化性と地域性;動物行動における文化の研究 ほか)
4 オランウータンの社会(『人間以前の社会』;霊長類の社会構造 ほか)
5 オランウータンを守る(クタイ国立公園とセンガタ族;東カリマンタンの開発 ほか)