出版社内容情報
日本は会社でいっぱいだ.大人はたいてい会社員だ.しかし,会社ってなんだろう.この本は,会社の発生,種類,組織からはじめて,その社会にはたす役割と問題点,21世紀の会社像までのすべてを解説した待望の入門書です.
内容説明
日本は会社でいっぱいだ。大人はたいてい会社員だ。しかし、会社ってなんだろう。この本は、会社の発生、種類、組織といった基礎的なことからはじめて、その社会にはたす役割と問題点、これからどう変わるのかといったことまでを、すべて解説。いま就職を考えている人にも、もう会社員である人にも役立つ日本の会社入門。
目次
第1章 会社国家ニッポン
第2章 会社とはなにか
第3章 会社は誰のものか
第4章 会社で働く人
第5章 会社の運命
第6章 会社を変える
著者等紹介
奥村宏[オクムラヒロシ]
1930年生まれ。新聞記者、経済研究所員を経て、84年龍谷大学教授、94年中央大学教授になり、2001年定年退職後は独立の経済評論家として活躍中。商学博士。企業論、証券市場論が専門
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
19
日本は社会主義国家ならぬ会社主義国家である、と著者がいうほど、日本人にとって会社というものは大きくのしかかってくるものだ。しかし、その会社の仕組みや成り立ちを知っている日本人はほとんどいない。本書は日本の会社研究の第一人者である著者が、自ら唱えた法人資本主義論をもとに会社というもののそもそもの歴史や国内外でのあり方、そして今後の展望までまとめた入門書。なぜ日本では会社というものが過度に共同体的になってしまうのか、その構造をわかりやすく、実際に働く人にも腑に落ちるように書いていて、社会人ならぬ会社人こそ必読2018/02/22
ゆうき
3
日本に会社が多いのは税金逃れのために個人企業が会社形態をとっているから。(もともとは共産勢力への懐柔策として。シャウプ税制) 株主の有限責任制度があったからこそ、株式会社はここまで普及し、資本主義も発展した。 会社は株主のものというが、大株主は法人である場合が多い。法人同士が株式の相互持合いをしていた場合、究極の所有者に行き当たらない。 日本における経営者支配は株式分散からではなく、法人への株式集中、法人間での相互持合いによって起こった。相互持合いしてるので、株主総会は形骸化する。2021/02/15
がりがり君
2
時事問題扱ってる本としてはやや古い。会社とは何かが体系的にわかる。2014/12/04
おはじき
0
さすがに、出版されたのが10年以上も前なので、古く感じるのは否めないのだが、「会社」というものの基本的な考え方を、形作るには良いかも。2013/12/16
yudokun
0
会社にいるのに、会社って何?と訊かれると困る。そういえば何だろう・・・。そういう根本的な問いに答えてくれる本。これがジュニア新書なのだから憎たらしい。就職したことのないジュニアだけに読ませておくのはもったいない。大人も十分勉強できる本。2012/07/03
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- 和書
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