出版社内容情報
農耕はその起源から雑草との闘いに明け暮れた.そのほか,花粉症,交通妨害,美観を損なうなどの害の一方,生薬・飼料として役立つものもある.この最も身近な草から,植物学・農学の世界,除草剤を通しての環境問題まで見えてくる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竜王五代の人
1
雑草そのものよりも、除草と除草剤に話の重点がある。生理学的にどこに効くのかよくわかっている農薬のほうが、複雑極まりない自然そのままよりもよほど安全で、第一除草には手が掛かりすぎるという論法である。もっともだ。あと、生えてくる雑草はその場に最適なエリートなので強い(「雑草」が強いのではない)。2023/09/11
ヒコ。
1
農業の視点で見る「きらわれものの草」の話。いかに彼らを駆逐するか。赤米は米の品質を低下させる害草だが、生物としては同じオリザ・サティバで、除草剤は使えないらしい2015/04/17
ZT
1
ところかまわず生えてくるイメージの雑草が実は高度な棲み分けが行われていること、そして雑草たちと作物の意外なつながりなど新しい視点が開けてくる一冊。2011/08/26
とりぞう
0
イネ=オリザ・サティバの祖先種は、オリザ・ルフィポゴンと呼ばれる野生イネである、なんてことがさらりと書いてある。結構、レベル高いっす。2014/07/11