出版社内容情報
1946年秋に引き揚げてきた少年は,「貧しい異邦人」へのまなざしの中,「満州」での切実な体験の意味を問い続け,人間や日本社会を見る目を育てながら成長していく-.好評の前著に続く「心と体に刻まれた歴史」第2弾.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
15
満州から引き揚げて本土に帰ってからでも大変!2020/01/11
みなみ
2
図書館本。満州から帰ってきた少年のその後の回想。なので基本的には日本に帰ってきてからの話なのだが、最後の章では、満州国時代の法律の話が出てきたりもして、とても参考になった。小林よしのりの戦争論に関する言及もあり、過去の戦争と現代が繋がった内容。2019/05/10
かずら
0
満州から引き揚げてきた少年の、その後の生活をつづる。つらかった、悲しかった、という気持ちよりも具体的な生活の日々が前面に出ていて読みやすかった。せっかく入手した闇米を父親がどぶろくにしてしまったり、満州時代の同級生と思わぬ再会をしたり。加えて著者もその父親も、折々に詩や短歌を詠んでいるのが面白い。厳しい生活の中でも歌を読む、ということは当時普通だったのだろうか。2013/11/14
Riopapa
0
引き揚げという言葉の意味がよくわかっていなかった。満州とはいったいなんだったのだろう。2011/12/16
びいの軽太
0
日本人も、自国の起こした戦争を風化させてはいけない 子供たちにこそ、読んで、考えてほしい本です2024/05/29
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