出版社内容情報
半世紀前,アジアの少女たちの青春が奪われた.日本軍は侵略する先々に,また本土に少女たちを連行し,兵隊たちのための「慰安婦」とした.韓国での直接取材にもとづき,強制連行,前線の「慰安所」でのくらし,戦後の生活と,彼女たちの想像を絶する苦難のかずかずを描く.人間性への加害と日本の責任を考える一冊.
内容説明
半世紀前、アジアの少女たちの青春が奪われた。日本軍は侵略する先々に、また本土に少女たちを連行し、兵隊のための「慰安婦」とした。韓国での直接取材にもとづき、強制連行、前線の「慰安所」でのくらし、戦後の生活と、彼女たちの想像を絶する苦難のかずかずを描く。人間性への加害と日本の責任を考える一冊。
目次
1 同年齢の少女たちのうえに起きたこと
2 連行された少女たち
3 「慰安所」はこうしてはじまった
4 戦争末期のなかで
5 「慰安婦」はなぜつくられたか
6 少女たちの戦後
7 日の丸の下での「慰安所」
8 二度とくりかえさないために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishiyama
26
生か死かの狭間にいる日本軍に、つかの間の慰安を与えていた・・・?理不尽な日本軍の絶対服従に反抗させないために・・・?女性をここまで辱めた元凶→家父長制度・国内での遊郭(新政府は貧乏な農家の娘に男の相手をさせ、軍資金としていた)・世界恐慌により加速させられた娘の身売り・長年培われてきたアジア蔑視。「労働奴隷としての妻」・「性奴隷の遊女」、2種の女性を支配するのが立派な男としてもてはやされていた。これらの土壌が、大陸で女性をモノ(下半身としか見ない)として扱かわせた。2012/11/19
がんぞ
6
作者不詳児童ポルノ小説に過ぎない。が韓国では信憑され金学順が“名乗り出た”8.14を「従軍慰安婦の日」とする法案が準備中。変遷する証言のうち「独立軍兵士と逃げて、各地を転々」が採用されているが最初は「義父に40円で売られた」だった。戦後45年経って結成された「挺身隊問題協議会」なる組織は“教科書に性奴隷明記”“責任者検挙”を要求する解決ではなく紛争化テロリスト。安倍首相は「慰安婦問題の結着」の条件に「日本大使館前に建てられた売春少女像(実は植村隆の娘似)」撤去を求めた。違法手段は無条件で取り下げるべきもの2015/11/18
さとまみ読書垢2(小説・その他専用)
4
「かにた婦人の村」「金学順さん」従軍慰安婦問題を語る上での必読書。
かおりんご
4
8月ということもあり、戦争に関する本を手にしてみた。従軍慰安婦という名前は聞いたことがあるけれど、ここまで酷いことが行われていたなんて知らなかった。同じ女性として、許すことができない史実。なんとか、償える方法はないのだろうか。2010/08/05
y_u
3
従軍慰安婦問題に関心があり、図書館で立ち読み。岩波ジュニア新書は少年少女用に書かれている本ではあるが、どの本も読み応え十分で、当著も元従軍慰安婦だった女性たちの証言をもとに従軍慰安婦の実態を書き上げている。戦時下の日本のもっとも大きな問題点は人命の軽視であり、その一端として、従軍慰安婦問題ではないかと思う。いくら勇ましく国民を鼓舞する言葉を並べ立てたとしても、その陰では慰安所という施設があったという事実。戦後70年を経た今、歴史や戦争を直視するという意味で、一つの視点を与えてくれる一冊であると思う。2015/07/20
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