出版社内容情報
半世紀前,一○代の少女たちが戦争の中を生きた.「飯上げ」,壕掘り,傷病兵の看護.危険な激務は彼女たちを,死の危険にさらした.壕での生活にはじまり,南部への逃避行を経て,ついに最南端まで追いつめられていく.ひめゆり学徒隊の一少女の目を通して,沖縄戦の実相が浮き上がる.戦跡ガイドつき.
内容説明
半世紀前、一〇代の少女たちが戦争のなかを生きた。「飯上げ」、傷病兵の看護、壕掘りといった作業は彼女たちを死の危険にさらした。米軍に追われて、ついに最南端まで追いつめられてゆく。一八歳の一少女の目を通して、多数の住民を死に巻きこんだ沖縄戦の実相が浮かびあがる。
目次
1 ひめゆり平和祈念資料館で
2 沖縄戦前夜
3 南風原陸軍病院で
4 喜屋武半島で
5 死線をさまよう
6 ゼロからの出発
著者等紹介
伊波園子[イハソノコ]
1927年沖縄・名護市生まれ。1945年沖縄師範女子部本科卒業。ひめゆり学徒隊として召集され、荒崎海岸の岩場で銃弾を足に受け、重傷を負う。戦後、小・中学校、養護学校など四〇年の教師生活を送る。現在、ひめゆり平和祈念資料館の証言員として、月に四回資料館に立つ
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