出版社内容情報
東欧の美しい町チェルノヴィツに育った多感な少女ゼルマ.第二次世界大戦が幸せな日々を襲う.うちつづく戦争とたえざる迫害にさらされながら,生きる希望,愛する人への想いをこめて書きつづられた清らかな詩の数々は,ナチスの犠牲となったユダヤ人少女の貴重な生の証言であるばかりでなく,文学的にも美しい光彩を放つ.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
190
強制収容所で亡くなったユダヤ人少女の詩集。《ごらん あそこをメロディが/一日中 列なって行く/長く引きのばされた虹のように/その調べが進んでいくのが聞こえる//なぜメロディはすべての人に/自分を捧げるの?/見る人だけに/花咲くことはできないの?//そこでメロディは話しかける/疲れきって/ついていけないわたしに//そこでわたしは鳴り響く/色褪せ泣きながら去ってしまった/憧れにあふれながら》…彼女はメロディを聞く、悲しみの真っ只中に立って。そして風となり雨となり夜となって歌う、愛するものに自分を差し出そうと。2021/11/02
Gladcolza Bambootail
2
図書館でたまたま見つけたんだけど、あまりにも美しすぎて魂を文字通り奪われる感じが怖くて借りられなかった一冊。2013/06/22
伊崎武正
1
詩のことはよくわからないけどなんだか生命力が伝わってきた。2014/01/27
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