岩波新書<br> 共感の論理―日本から始まる教育革命

個数:
電子版価格
¥990
  • 電子版あり

岩波新書
共感の論理―日本から始まる教育革命

  • ウェブストアに970冊在庫がございます。(2025年10月16日 12時46分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004320791
  • NDC分類 370
  • Cコード C0236

出版社内容情報

五感を働かせた体験に基づいて感情を伝え合い、共感を育む日本の国語教育は、世界から遅れた弱みではなく、AI時代にこそ強みとなる。人間と自然の関係を結び直し、共感的利他主義をベースに政治・経済・法・社会の多元的思考を使い分け、他者と協働する力を養う。価値観の転換を迫られる世界で求められる教育がここに。


【目次】

 はじめに――社会と教育の大転換

序 章  近代の矛盾とポスト近代の価値観
 1 近代の特徴――四領域の機能の分離
 2 近代社会の問題――肥大化した経済領域と資本主義
 3 近代の矛盾の核心――自然と切り離された人間
 4 新パラダイムの社会像――近代の矛盾を超えて
 5 ポスト近代の価値観とは――利他に基づく「少ないほうが豊かな社会」
 6 ポスト近代へのスイッチ――西洋近代資本主義と日本型資本主義

第一章  四つの教育原理――教育文化のモデル
 1 教育の世界的潮流――その隠れた課題
 2 教育の四つのタイプ――教育の目的と手段

第二章  共感の論理――社会原理の日本の教育
 1 作文教育の隠れたカリキュラム
 2 伝統的価値はいかに守られたか
 3 なぜ日本の社会と教育が新パラダイムのモデルになるのか
 4 多元的思考の必要性

第三章  教育のグランドデザイン――利他と多元的思考を育む
 1 新パラダイムのリテラシー(読み、書き、思考する力)
 2 リテラシーと社会化
 3 文章様式による段階的作文教育
 4 段階的読解教育
 5 日本の来歴を知る――文化資源としての知識
 コラム 文章の目的と様式を意識させる訓練

終 章  日本から始まる新しい秩序――利他と多元的思考が拓く未来
 日本の教育への三つの提言

 おわりに
 参考・引用文献リスト

内容説明

五感を働かせた体験に基づいて感情を伝え合い、共感を育む―。この日本の教育がAI時代のいま、本当の強みとなる。人間と自然の関係を結び直し、共感的利他主義をベースに政治・経済・法・社会の多元的思考を使い分ける力を養う。価値観の転換を迫られる世界で求められる教育がここに。

目次

序章 近代の矛盾とポスト近代の価値観(近代の特徴―四領域の機能の分離;近代社会の問題―肥大化した経済領域と資本主義;近代の矛盾の核心―自然と切り離された人間;新パラダイムの社会像―近代の矛盾を超えて;ポスト近代の価値観とは―利他に基づく「少ないほうが豊かな社会」;ポスト近代へのスイッチ―西洋近代資本主義と日本型資本主義)
第一章 四つの教育原理―教育文化のモデル(教育の世界的潮流―その隠れた課題;教育の四つのタイプ―教育の目的と手段)
第二章 共感の論理―社会原理の日本の教育(作文教育の隠れたカリキュラム;伝統的価値はいかに守られたか;なぜ日本の社会と教育が新パラダイムのモデルになるのか;多元的思考の必要性)
第三章 教育のグランドデザイン―利他と多元的思考を育む(新パラダイムのリテラシー(読み、書き、思考する力)
リテラシーと社会化
文章様式による段階的作文教育
段階的読解教育
日本の来歴を知る―文化資源としての知識)
終章 日本から始まる新しい秩序―利他と多元的思考が拓く未来(日本の教育への三つの提言)

著者等紹介

渡邉雅子[ワタナベマサコ]
コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.(博士・社会学)。東京大学社会科学研究所、国際日本文化研究センターを経て、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。日本学術会議連携会員、日本教育学会理事、日本教育社会学会代議員を務める。専攻、知識社会学、比較教育、比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

38
同じ著者のやはり岩波新書で「論理的思考とは何か」という本を読んでかなり印象に残ったのでこの本も手に取ってみました。教育の在り方を分析されたもので、論理的でわかりやすいのですが、もう少し詳しくされてもいいのではないかという気がしました。「四つの教育原理」というところで教育文化のモデルを提示され、日本の教育がパラダイムとなることを示されて最後に「日本の教育の三つの提言」が述べられています。いい本でした。2025/10/14

HALI_HALI

3
著者は近代の資本主義の矛盾を重視し、その根底にある人間と自然を切り離す西洋の自然観を批判。これに対し、日本が育んできた人間を自然の一部と見る価値観や他者への共感・利他性を、ポスト近代社会を導く新しい原理と位置づける。 目的・相手・文脈に応じて異なる「論理スタイル(四領域の論理)」を使い分ける教育を提案。小論文と5パラグラフライティングという作法を道具のように駆使して、自身の考察を行うというもの。2025/10/05

アカショウビン

3
石田梅岩や作文教育、SDGs、ウェルビーイングなど頭の中でバラバラだったものが結びつく面白さがあった。教育原理の四類型、その中での日本の社会と教育こそが新パラダイムのモデルとなる可能性があるという話には励まされる。「勝利を収めるには、土地や森林や人を脱植民地化するだけではなく、わたしたちの心も脱植民地化しなければならない(ヒッケル)」その通りだと思う。利他主義への転換こそがポスト近代に必要なことになる。しかし現在の新自由主義下の富の収奪、人殺し(戦争)、虐殺、それを傍観する今の自分にはどうにも夢物語だ。2025/10/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22861292
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品