出版社内容情報
明治神宮外苑において百年の星霜を重ねた樹木の伐採が強行された。これは決して一地域の問題にとどまらない、持続可能な社会の根幹に関わる事態だ。なぜこのような事態が起きてしまったのか。人間と自然の未来はどうなっていくのか。都市と緑地の持続可能性を歴史的パースペクティブと国際比較の視点から問い直す。
内容説明
百年の星霜を重ねた明治神宮外苑の杜の樹木が伐採された。これは一地域の問題にとどまらない持続可能な社会の根幹に関わる事態だ。問題の本質はどこにあるのか。都市と緑地が織りなす物語を歴史的パースペクティブと国際比較の視点から描き出し、文化を支える「社会の冨」としての公園緑地のこれからを問い直す。
目次
序章 問題の根源はどこにあるのか
第一章 社会的共通資本としての緑地とは何か
第二章 林泉都市・東京の歴史的パースペクティヴ
第三章 歴史の重層する杜―明治神宮内苑
第四章 別天地をつくる
第五章 民衆がつくった杜―明治神宮外苑
第六章 不都合な真実―怒涛の規制緩和
第七章 文化を支える緑地
展望 未来へと手渡していく社会の冨
著者等紹介
石川幹子[イシカワミキコ]
1948年宮城県生まれ。東京大学農学部卒業、ハーバード大学デザイン学部大学院修了。環境計画・設計。農学博士、技術士。計画・設計に、「21世紀の公園」(EU環境基金最優秀賞)、「学びの森」(土木学会デザイン賞最優秀賞)、「水と緑の回廊計画」(みどりの学術賞)、「四川〓川大地震・農耕文明遺産地設計」(都江堰市文化功労栄誉賞)、「東日本大震災復興・宮城県岩沼市」(日本都市計画学会石川賞)、など。東京都都市計画審議会委員、公園審議会委員などを歴任。現在―中央大学研究開発機構・機構教授。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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