出版社内容情報
首吊りや斬首、内臓抉りに四つ裂き……国家は反逆者を残忍極まりない仕方で殺し続けてきた。その恐怖と悲惨さに彩られた歴史は、支配権力が神聖不可侵性を獲得していく物語でもあった。聖性と裏切りをめぐる西洋近代の血塗られた経験を読み解き、現代を生きる私たちが直視すべき国家の本質を描き出す。
内容説明
首吊りや斬首、内臓抉りに四つ裂き…国家は反逆者を残念極まりない仕方で殺し続けてきた。その恐怖と悲惨さに彩られた歴史は、支配権力が神聖不可侵性を獲得していく物語でもあった。聖性と裏切りをめぐる西洋近代の血塗られた経験を読み解き、現代を生きる私たちが直視すべき国家の本質を描き出す。
目次
序章 反逆罪という問題
第1章 反逆罪の起源
第2章 中世末期の反逆罪
第3章 反逆罪の拡張
第4章 反逆罪の転回
第5章 反逆罪と国民形成
終章 反逆罪と現代
著者等紹介
将基面貴巳[ショウギメンタカシ]
1967年生、慶應義塾大学法学部政治学科卒業、シェフィールド大学大学院歴史学博士課程修了(Ph.D.)。現在―オタゴ大学人文学部歴史学教授。専攻―政治思想史。著書―『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会。サントリー学芸賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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