出版社内容情報
世界の美しさと、人間の苦しみと――双方に忠実であろうとしつつ、生きる意味を探求し続けた作家、カミュ。『異邦人』『ペスト』をはじめとする作品は、時をこえて私たち自身の生をも映し出している。アルジェリアでの出生から不慮の死まで、生涯に沿ってテクストをよみとく。「不条理」の先に作家は何を見ていたのか?
内容説明
世界の美しさと、人間の苦しみと―双方に忠実であろうとしつつ、生きる意味を探求し続けた作家、カミュ。『異邦人』『ペスト』をはじめとする作品は、時をこえて私たち自身の生をも映し出している。アルジェリアでの出生から、不慮の死まで、生涯に沿ってテクストをよみとく。「不条理」の先に彼は何を見ていたのか?
目次
第1章 アルジェリアの青春―「節度なく愛する権利」(貧民街の少年;習作から最初の出版へ;地中海の霊感)
第2章 不条理の時代―「世界の優しい無関心」(『異邦人』―戦時下パリ文壇への登場;パリの劇作家)
第3章 反抗の時代―「われ反抗す、ゆえにわれらあり」(レジスタンスから解放へ;『ペスト』―長い労苦の果ての成功作;反抗と正義の戯曲;冷戦時代の論争)
第4章 再生へ向けて―「孤独と読むか、連帯と読むか」(失意の時代とアルジェリア戦争;『転落』―周囲を驚かせた傑作;ノーベル文学賞)
第5章 愛の時代―「私の夢見る作品」(不慮の死と遺作;『最初の人間』―未完の自伝的小説)
著者等紹介
三野博司[ミノヒロシ]
1949年、京都市生まれ。京都大学卒業。クレルモン=フェラン大学文学博士。現在、奈良女子大学名誉教授、国際カミュ学会副会長、日本カミュ研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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