岩波新書<br> いちにち、古典―“とき”をめぐる日本文学誌

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岩波新書
いちにち、古典―“とき”をめぐる日本文学誌

  • 田中 貴子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319580
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0291

出版社内容情報

誰にも等しく訪れる一日という時間を、見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう。暁の別れを描いた『源氏物語』。白昼堂々と跋扈する不気味な強盗。夕暮れに感じる人の命のはかなさ。月や夜景を愛でるこころ。──古典文学のなかの「とき」に眼を凝らし、そこに息づく人々の生きざまや感性を活写する。時を駆ける古典入門!

内容説明

誰にも等しく訪れる一日という時間を、見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう。暁の別れを描いた『源氏物語』。白昼堂々と跋扈する不気味な強盗。夕暮れに感じる人の命のはかなさ。月や夜景を愛でるこころ。―古典文学のなかの「とき」に眼を凝らし、そこに息づく人々の生と感性を活写する。時を駆ける古典入門!

目次

1 あさ(鶏が鳴く;暁の別れ ほか)
2 ひる(昼食の風景;昼寝の姫君 ほか)
3 ゆう(夕日を観る;彼は誰そ時 ほか)
4 よる(葬送の夜;月の顔を見るなかれ ほか)
5 まよなか(火影が映し出すもの;離魂病と飛ぶもの ほか)

著者等紹介

田中貴子[タナカタカコ]
1960年、京都府生まれ。1988年、広島大学大学院文学研究科修了。博士(日本文学)。京都精華大学助教授などを経て、甲南大学文学部教授。専攻、日本中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ねこ

108
本書は古典文学にあまり馴染みのない読者に人々の息吹を感じとれるよう「朝」「昼」「夕」「夜」「真夜中」と〈とき〉を切り口に古典文学のエッセンスと解説、興味への糸口が散りばめられています。図版も時々入りその時代へのイメージの扉を開けやすく感じました。平安時代、夕暮れは一日のうちでもっとも死を身近に感じる時間帯であったり、婚礼は夕方始まり、葬儀は夜行ったり今とは慣例がまるで違ったりします。そして真夜中は魑魅魍魎が跋扈する世界。しかし、朝、鶏が鳴けば妖怪怪異は消え去り一夜を過ごした男性も急いで帰る…そこは一緒だね2023/04/29

KAZOO

94
古典の世界特に平安時代における時間を「あさ」「ひる」「ゆう」「よる」「まよなか」というように分けてどのように貴族や一般の人々が生活してきたかをうまく解説してくれています。時間の感覚が現在とはかなり異なり食事も一日2回であったものがどのように3回になったかも理解できました。要は平安時代における人々の生活をわかりやすく古典を引用して理解させてくれます。2023/04/22

佐島楓

66
古典文学にあらわされた「朝・昼・夕・夜・真夜中」について考察したもの。現代語訳の付記がされているので、ハードルが低くて読みやすい。夜の闇がどうしてこんなに怖いのか、人間の能力的なものもあるけれどそこに何かを見て妄想を広げてしまったり、もともと葬礼が夜行われたりしたという歴史的事実も関係しているのかもしれないと思った。ときどきはるか昔に想いを馳せるのもいいですなぁ。2023/03/03

榊原 香織

64
とてもセンスがいい。 時間軸に沿って古典をさらりと。 朝、意外に平安貴族の勤務はタフさが必要 夕、やっぱり恋愛、源氏物語。 夜、妖怪変化へと話が広がる。 良書です。2023/02/19

たま

59
題名から『古代中国の24時間』や『古代ローマの日常生活』みたいな本を想像して読み始めたが、とても文学的。副題の『〈とき〉をめぐる日本文学誌』が内容に近い。あさ、ひる、ゆう、よる、まよなかの項目に沿って引用される古典の選択がはまっていて、夜寝る前に少しずつ読んで楽しんだ。暁や夕日における仏教思想の響きも明恵上人伝を読んだばかりなので印象深い。昔の人は太陽や月と今よりずっと近かったのだなとつくづく思う。主に平安の引用が多いが、夜景のところで江戸時代になる。平安と江戸で別の本にしても良かったのではないか。2023/05/08

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