岩波新書<br> アメリカとは何か―自画像と世界観をめぐる相剋

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岩波新書
アメリカとは何か―自画像と世界観をめぐる相剋

  • 渡辺 靖【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319382
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0236

出版社内容情報



渡辺 靖[ワタナベ ヤスシ]
著・文・その他

内容説明

ポピュリズムやナショナリズムの台頭、社会的分断の深化、Qアノンはじめ陰謀論の隆盛、専制主義国家による挑戦などを前に、理念の共和国・米国のアイデンティティが揺らいでいる。今日の米国内の分断状況を観察し続けてきた著者が、その実態を精緻に腑分けし、米国の民主主義、そしてリベラル国際秩序の行方を展望する。

目次

第1章 自画像をめぐる攻防(米国という実験;米国流「リベラル」の誕生 ほか)
第2章 ラディカル・アメリカ(コロナ禍の政治学;先鋭化する陰謀論 ほか)
第3章 米国モデル再考(米国例外主義;古典的帝国としての米国 ほか)
第4章 分裂する世界認識(パラレルワールド;権威主義が見る世界 ほか)
第5章 分断社会の行く末(強まる遠心力;楽観的シナリオ ほか)

著者等紹介

渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年生まれ。慶應義塾大学SFC教授。97年ハーバード大学Ph.D.(社会人類学)。ハーバード大学国際問題研究所などを経て、2005年より現職。ケンブリッジ大学フェロー、パリ政治学院客員教授などを歴任。専門は現代米国論、パブリック・ディプロマシー論。日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞受賞。著書(単著)‐『アフター・アメリカ』(慶應義塾大学出版会。サントリー学芸賞、アメリカ学会清水博賞、義塾賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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旅するランナー

214
求心力よりも遠心力を強め、分断化により国民国家としての自己定義に苦慮し、国際社会におけるソフトパワー(誘因力)の低下が危惧される米国。これまでの潮流と、これからのシナリオを提示し、アメリカとは何かを概観する。アイデンティティポリティクス、ノーラン·チャート、トライバリズム(部族主義)、Qアノン現象、キャンセル文化とウォーク文化、AAPI(アジア·太平洋諸島系)への竹の天井、デジタル·レーニン主義などを知ることができます。ヒラリー·クリントンが失墜し、トランプが支持され続ける土壌も理解できました。2022/12/11

trazom

121
米国が戦後の世界を主導した「リベラル国際秩序」が揺れている。アフガン撤退を余儀なくされ、ユーラシア大陸はロシアと中国という権威主義体制が存在感を増している。国内的には、左右のポピュリズムがともに自国第一主義を主張し、リトレンチメント論争が巻き起こっている。本書は、米国が明らかに自己同一性喪失に陥っている現実を克明に描き出す。トクヴィルは、「アメリカのデモクラシー」を支えているのはこの国の人々の善き「心の習慣」だと指摘したが、社会の分断と反知性主義によって、その根底が崩れてしまうのではと心配でならない。2022/11/02

パトラッシュ

110
アメリカは独立以来、現在に至るまで「政治的実験国家」のままだ。人種や宗教や地域の対立から左右の党派主義、貧富や教育の格差とフェミニズムまで、あらゆる分野で尖鋭化した主張が衝突し妥協点が見い出せない。この相剋を解消するための民主的選挙だが、どの政治グループも選挙では自分たちの意志を実現できないと不満を強めている。このため勝利以外の選挙結果を認めない右派を左派は愚民扱いし、そこに中ロなど権威主義国家が取って代わろうと牙を磨く。妥協の現実政治を受け入れている日欧より、まだ政治に理想と希望を託しているからなのか。2022/12/25

アキ

94
冷戦が終わり、アメリカによる民主主義が世界に広がると思われたが、むしろ中国やロシアなどの権威主義による国家の世界での振る舞いが目立つようになり、アフガン撤退などでユーラシア大陸でのアメリカの影響力は低下しつつある。アメリカ国内でも上位1%の資産とミドルクラス60%の資産がほぼ同じとなり、格差は更に拡大し、民主党と共和党との分断は進んだ。「政治的・経済的に自由な市民が大国を統治する民主主義の実験国家」アメリカは、民主主義の自己批判力や自省力「メタ・ソフトパワー」を維持できるのか、真価が問われると結ぶ。2023/11/11

skunk_c

89
アメリカ政治・社会の研究で多くの著作を出している著者の最新作。トランプ~バイデンと僅差の選挙が続く中で権威主義的なポピュリズムとリベラル寄りの政権という大きな揺らぎを分析している。特に共和党の内部分裂がかなり激しいようで、これがトランプを利している原因のように思った。著者の『リバタリア二ズム』もそうだが、単純なラベリングによる評価を避け、その内部の多様性(特に様々な問題ごとの対応の違い)に目を向けながら、各グループが絡み合っている社会を、ある程度の見通しをつけながら論ずる筆力は魅力的。次作も楽しみだ。2022/09/21

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