岩波新書<br> 人の心に働きかける経済政策

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岩波新書
人の心に働きかける経済政策

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319085
  • NDC分類 333
  • Cコード C0233

出版社内容情報

感染抑止のために行動変容を促す国民の心への働きかけと、デフレ脱却を目的とした人々の期待への働きかけ。この二つの「働きかけ」は、背景とする人間観(と経済学)が違う。行動経済学の成果を主流派のマクロ経済学に取り入れた公共政策を、銀行取付、バブル、貿易摩擦、日銀の異次元緩和などを題材に考える。

内容説明

感染抑止のため行動変容を促す国民の心への働きかけと、デフレ脱却を目的とした人々の期待への働きかけ。この二つの「働きかけ」は背景とする人間観・経済学が違う。行動経済学の成果を、主流派のマクロ経済学に加味した政策を行う必要がある。銀行取付、バブル、貿易摩擦、「異次元緩和」などを「働きかけ」の視点から分析する。

目次

第1章 自己実現的予言
第2章 ヒトはどのように判断・行動しているのか
第3章 マクロ的な社会現象へのフレーミングやナッジ
第4章 メインストリームの経済学の「期待への働きかけ」
第5章 「期待に働きかける金融政策」としての異次元緩和
第6章 物価安定と無関心
付録:金融政策に関するノート

著者等紹介

翁邦雄[オキナクニオ]
1951年東京生まれ。1974年東京大学経済学部を卒業し日本銀行入行。1983年シカゴ大学Ph.D.取得(経済学)、筑波大学社会工学系助教授、日本銀行金融研究所長、京都大学公共政策大学院教授などを経て、大妻女子大学特任教授、京都大学公共政策大学院名誉フェロー。専攻‐国際経済学、金融論。著書‐『期待と投機の経済分析―「バブル」現象と為替レート』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei-zu

25
行動経済学の解説かと思いきや、アベノミクスの大規模な金融緩和など、書名のとおり「人の心」と経済政策の妙についての説明が興味深い。黒田総裁による日銀の金融緩和は、結果的に限定的な効果にとどまり、近年は弊害についての指摘も多くなって来たところ。自然科学のような実験が困難な経済学は、見通しが難しい。2023/08/22

koji

14
私は、著者の「金融政策のフロンティア」の読メレビュー(2013年12月)に「本書にはありませんが、著者の黒田異次元緩和批判は一読の価値ありです」と書いていました。本書でも、後半部で黒田10年を総括し痛烈に批判しています。その批判の要点は「人の心への働きかけの方法・手段の間違い」。本書では、かかる失敗を踏まえ、伝統的なマクロ経済学の限界を、2つのアプローチ(①ミクロ経済学の「期待への働きかけ」、②行動経済学)から捉え直します。取り分け、未だ不十分な②のマクロ経済学への応用に期待します。大いに刺激を受けました2023/01/18

のら

4
主流派経済学は人を合理的な存在であると仮定してきた。しかし実際の人は必ずしも合理的ではない。本書はそうした合理的ではない人間が社会を構成する中で、どのような「心に働きかける」経済政策が採用され機能し、又は機能しなかったのかを概観する。1,2章は本書を読むにあたっての基礎知識部分で内容は簡単。3章以下は個別具体的な内容でやや専門的。アベノミクス以来の大規模金融緩和は人々のインフレ期待に働きかけることを主眼としたが、そもそも人々は大規模金融緩和自体に関心を持たず、結果機能しなかったとの内容には笑ってしまった。2023/06/29

ぽん

3
人々の期待に働きかけるという、近年求められている経済政策の流れがコンパクトにまとまっていて読みやすい。行動経済学の知見が具体的にどう活かされているか、それがマクロ経済学にも応用されるには。メインストリーム経済学の考え方との違いも意識的でバランスのよい叙述かと思う。2022/10/29

okadaisuk8

3
行動経済学の簡単な解説が前半で、それをもとに黒田金融緩和がなぜ奏功しなかったかを描くのが後半。書きたかったことはほぼ後半だろう笑。日銀伝統派にとっては、金融政策で実現できることは限定されているというのが定説で、行動経済学的にもそうだと示したかったということだと理解。ただ、確かに金融政策は難しく、これで人の期待に訴えかけるのは難しいと実感ベースでも思う。黒田日銀冒頭の2倍、2年以内など「2」を連ねたプレゼンはその中では相当分かりやすかったが、YCCじゃもう分からないよな…と思う。2022/08/27

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