岩波新書<br> うつりゆく日本語をよむ―ことばが壊れる前に

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岩波新書
うつりゆく日本語をよむ―ことばが壊れる前に

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319078
  • NDC分類 810.2
  • Cコード C0281

出版社内容情報

日本語に起こっていることを、じっくり観察してみよう。ことばはうつりゆくもの。昔と少し違っても、知らない単語が増えても大丈夫。しかし、安定したコミュニケーションを脅かす危機が、そこかしこにみられないだろうか。壊れかけた日本語と、それらが照らし出す私たちの「今」を探り、来たるべき未来へ向けた提言をする。

内容説明

いまの日本語に何が起きているのか、じっくり観察してみよう。ことばはうつりゆくものだから、かつてと違っているように感じられる語があらわれても心配いらない。しかし、安定した言語生活を脅かす危機が、そこかしこにみられるとしたら―。日本語の危機が照らし出す私たちの現在を語り、未来へ向けた提言をする。

目次

序章 日本語のみかた
第1章 壊れた日本語
第2章 「私」の時代の書きことば
第3章 ことばの変化をみる
第4章 「書きことば」の復権
終章 「私」を超えて

著者等紹介

今野真二[コンノシンジ]
1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書に『仮名表記論攷』(清文堂出版、第30回金田一京助博士記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

74
「書く」と「話す」言葉の間に明確な差異があった時代から言文一致へ。それが「知」へのアクセスの裾野を広げたのは間違いないが、多くの人が使い手となることは易きに流れることに直結。著者は書き言葉が話言葉にひっぱられて劣化し、それが思考の枠組みの劣化につながることに警鐘を鳴らす。そこは賛同。でも新聞の見出しをサンプルとして丁寧に伝えようとして、何だかまだるっこしくて。今となっては、「打ち言葉」、さらにはSNSの動画の力が、思考を規定していく現実に脅威を感じる。そこに切り込むことは難しかったのかな。もったいない。2024/07/04

しゃが

65
日本語を従来の「話し言葉」「書き言葉」と昨今のSNSでの「打ちことば」に分類。圧縮と解凍の関係性から、若者のほうが解凍の空気感を読む能力にすぐれている。書き言葉のメールが日常の私にはつぶやきやlineが苦手。比喩表現も面白く、例えば「心に刺さる」「心が折れる」は身体性が失われるなど。が、全般にエッセイの要素が強く残念。朝日新聞のデータベース『聞蔵Ⅱ』の検索結果から考えは構築、もうネット上のデータベースは一次資料とみなされるのだろうか。著者がハードやセミハードな書き言葉に触れることを推奨しているのに…如何に2022/03/06

zero1

40
正直ガッカリ。【書く、話す】に加え【打つ】が加わった日本語。本書は【聞蔵Ⅱ】を用いて新聞記事の表現を批評している。日本語ではなくメディアを語りたいのか。ならばニュースが意見を挟むことで【ニュースショー】に変化した経緯(後述)や【フェイクニュース】など論じてほしかった。コロナ禍での講義や不寛容、反証可能性は考察の余地あり。【非ありのまま言語化】を私は【書かない表現】と呼ぶ。📚️本書における語句の使い方について、岩波に問い合わせている。2024/07/13

タイコウチ

12
インターネット環境の普及などの影響で、言語態としての「書きことば」が(「打ちことば」として)「話しことば」に寄ってきたことの弊害として、思考の器としての言語表現の扱いが雑になってきたのではないか(簡単にいうと客観性を捨ててより情緒的になってきた)という危惧が語られる。今野氏の日本語に関する著作はいつも面白く勉強させてもらっているが、本書はコロナ禍に書かれたこともあるのか、研究というよりエッセイ的。新聞の見出しでは、記号(?)や鉤括弧が増える一方、一時期増えていた読点(、)が減ってきたという観察など面白い。2024/11/30

浅香山三郎

12
近年の日本語表現のなかに生じてゐる現象を論じる。打ち言葉、書き言葉の話し言葉化、言葉が発せられる「場」の変化、テニヲハの圧縮、情緒的な表現の跋扈など、あげればきりがないが、本来の使ひ方を離れた(論理的にはおかしい)日本語表現が増へてゐると著者はいふ。そこには、社会・共同体のコミュニケーションのあり方の変容があり、書き言葉の混濁の背景には思考の混濁があると指摘する。第4章、第5章にあるやうにそれはネット社会的な言葉が行き交ふ空間の同調圧力や承認欲求の存在とも繫がる論点であるといふ。↓2023/03/29

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