出版社内容情報
長い戦乱をへて平和がもたらされた近世とは、世代から世代へと〈知〉を文字によって学び伝えてゆく時代の到来であり、そうした「教育社会」こそが、個性豊かな思想家を生みだした。朱子学から、山崎闇斎、伊藤仁斎、荻生徂徠、貝原益軒、心学、そして国学まで、〈学び〉と〈メディア〉の視点から広くみわたす江戸思想史入門。
内容説明
長い戦乱をへて平和がもたらされた近世とは、世代から世代へと“知”を文字によって学び伝えてゆく時代の到来であり、そうした「教育社会」こそが、個性豊かな思想家を生みだした。朱子学から、山崎闇斎、伊藤仁斎、荻生徂徠、貝原益軒、心学、そして国学まで、“学び”と“メディア”の視点から広くみわたす江戸思想史入門。
目次
序章 知のつくられかた
第1章 「教育社会」の成立と儒学の学び
第2章 明代朱子学と山崎闇斎―四書学の受容から体認自得へ
第3章 伊藤仁斎と荻生徂徠―読書・看書・会読
第4章 貝原益軒のメディア戦略―商業出版と読者
第5章 石田梅岩と石門心学―声の復権
第6章 本居宣長と平田篤胤―国学における文字と声
終章 江戸の学びとその行方―幕末から明治へ
著者等紹介
辻本雅史[ツジモトマサシ]
1949年、愛媛県生まれ。1978年、京都大学大学院教育学研究科博士課程退学。文学博士(大阪大学)。京都大学、国立台湾大学、中部大学の各教授を経て、中部大学フェロー、京都大学名誉教授、中部大学名誉教授。専攻は日本思想史、教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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