出版社内容情報
戦後日本を代表する詩人にして、のびやかな感受性と偏りのない知性で、詩と諸芸術、物書きと一般読者、古典と現代、日本と海外、文学者相互の間を橋渡ししつづけた大岡。「分断」「閉塞」が強まる今こそ胸を打つ、希望のメソッドの全貌にせまる。戦後日本の文化・芸術・社会の様相を見晴らせる現代詩入門としてもおすすめの一冊。
内容説明
戦後日本を代表する詩人にして、古典詩歌から古今東西の文学、現代美術、音楽、演劇など諸芸術の相互の関係性を論じつづけた大岡信。のびやかな感受性と偏りのない知性で展開した多彩な仕事を通し、戦後日本の文学、芸術、社会状況全般を俯瞰する、異色の現代詩入門。人々の魂をほどき、結び合わせる希望のメソッドとは。
目次
序章 焼け跡からの出発―『鬼の詞』
第1章 霊感と批評―『記憶と現在』、『現代詩試論』、詩誌『櫂』
第2章 越境、また越境―シュルレアリスム研究会、南画廊、パリ
第3章 前衛へのスタンス―SAC、『蕩児の家系』、『肉眼の思想』
第4章 「唱和」のよろこび―『紀貫之』、『うたげと孤心』、『春 少女に』
第5章 詞華集の富と焦燥―『折々のうた』、『詩人・菅原道真』、田村隆一追悼詩
終章 「うたげ」が架橋するもの―「中道リベラル」の位置
著者等紹介
大井浩一[オオイコウイチ]
1962年、大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。毎日新聞社で社会部などを経て、96年より学芸部で主に文芸、論壇を担当。学芸部長も務めた。この間、大東文化大学、法政大学講師を歴任。現在、毎日新聞学芸部編集委員、言論史研究者、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
T. Tokunaga
oooともろー
Go Extreme
本命@ふまにたす