岩波新書<br> 人口の中国史―先史時代から19世紀まで

個数:
電子版価格
¥902
  • 電子版あり

岩波新書
人口の中国史―先史時代から19世紀まで

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月19日 13時22分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004318439
  • NDC分類 334.322
  • Cコード C0222

出版社内容情報

一八世紀に突如起こった人口の爆発的増加は、中国を知るための鍵である。それはなぜ、どのように起き、今まで続いてきたのか。文明の始源からの歴史がもたらしたさまざまな条件と、大変化のメカニズムを明らかにし、現在、そして未来までも人口史から読み解く。ヒトの生態を羅針盤にゆく、中国四千年のタイム・トラベル。

内容説明

一八世紀に突如始まり、現代にまで続く人口増加は、中国の今を読み解く鍵である。二千年の間、人民はどのように把握され、記録されてきたのか。長くゆらいでいた人口は、なぜ急増したのか。大きな変容の要因を自然と歴史に探り、人口爆発のメカニズムを明らかにする。ヒトの生態史を文明のはじまりから描く、斬新な通史。

目次

序章 人口史に何を聴くのか
第1章 人口史の始まり―先史時代から紀元後二世紀まで
第2章 人口のうねり―二世紀から一四世紀前半まで
第3章 人口統計の転換―一四世紀後半から一八世紀まで
第4章 人口急増の始まり―一八世紀
第5章 人口爆発はなぜ起きたのか―歴史人口学的な視点から
第6章 人口と叛乱―一九世紀
終章 現代中国人口史のための序章

著者等紹介

上田信[ウエダマコト]
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、立教大学文学部教授。専攻、中国社会史、アジア社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

132
長らく人口世界一の国とされてきた中国だが、その人口数の増減はほとんど政治が左右していた。各王朝ごとに国の面積や支配地域はバラバラで、人口把握の意志や方法も異なり、戦乱や飢饉や疫病で死者や逃散や外部民族の流入が当然だったのだ。著者命名の合散離集サイクルが繰り返された結果、広い大陸に最大1億人程度しか住まない状況がずっと続いてきた。それが清朝時代の18世紀になると人口爆発が起きた背景を、歴史人口学の手法で貨幣経済浸透と開墾余地の大きさから立証する。つくづく中国は、人が住むには優しくない土地だと思い知らされる。2025/01/13

サアベドラ

36
中国人口史の概説書のような題名と体裁だが、実際のメインは18世紀以降に清朝で起きた漢民族の人口爆発で、その原因を社会的、経済的観点から論じている。2020年刊。著者の専門は中国近代社会史。官僚制度が高度に発達した中国といえども前近代に政府が人口を把握することは困難だった(そもそも戸口単位で徴税していた時代には人民の正確な数字は不要だった)。また当然ながら戦乱期はデータが不足している。近代歴史学的手法による研究は端緒についたばかりで、人口を軸に中国史を論じるのはまだ難しいのかなといった印象を受けた。2021/01/05

kk

25
中国史の中での人口動態の意味合いなどを実証的に考えてみようとする試み。人口の増減傾向を分析するには男性の数はあまりが関係なく、女性の生育数が重要という指摘に驚いた。考えてみれば当たり前のことかもしれんけど。また、近世の人口増加傾向について、平均余命の延伸そのものなどよりも、女溺風習の克服や貨幣経済発達による端境期乗り切りの容易化などが大きな要因になっているといった主張に興味を惹かれた。男性人口過多が社会・政治情勢に及ぼし得るインパクトの考察にも感心した。ほんと、中国史ってのは一筋縄ではいかないですね。2021/09/29

崩紫サロメ

19
中国史の人口動態について合散離集というモデルを提示し(p.16)紀元前から現代に至るまでを分析する。中心となるのは著者の専門に近い18世紀で、この時期人口爆発が起こっているが、それは何故なのか、というところである。貨幣経済の浸透により農業を離れた生き方が可能になり、それが「溺女」の習慣を減らしていった、と分析。また、故郷を離れて働く男たちが太平天国の乱なのに関わっていく、と移動の歴史との関係指摘する。2020/10/15

C-biscuit

17
図書館でかりる。中国の人口からその歴史をみる本である。少し変わった本の印象。そもそも中国は最初から人数が多かったわけではない。爆発的に増え始めたのは、18世紀半ばごろから。結局のところは食料問題であったように思う。ジャガイモやコーンなどアメリカが原産の食糧が問題を解決している。また、中国は男子が好まれるため、溺女という悲しい風習もあったようである。今考えると怖い話であるが、時の皇帝が禁止するまで割と最近まであったようである。愛新覚羅の文字も久しぶりにみた。中国だけではなく人口から読み取れることは多い。2020/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16304220
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品