出版社内容情報
二つの心が相通じ、一つに合わさるとき、恋のうたが生まれる。恋のあわれを尽くす果てに、人生のうたが生まれる。古代から現代にいたるまで、人びとの美意識を支え、創造の源となってきた「合わす」という原理。逢瀬、歌合、歌会、結社、さまざまな時と場で詠まれた恋のうたと人生のうたを『折々のうた』から精選する。
内容説明
二つの心が相通じ、一つに合わさるとき、恋のうたが生まれる。恋のあわれを尽くす果てに、人生のうたが生まれる。古代から現代にいたるまで、人びとの美意識を支え、創造の源となってきた「合わす」という原理。逢瀬、歌合、歌会、結社、さまざまな時と場で詠まれた恋のうたと人生のうたを『折々のうた』から精選する。
目次
恋のうた
人生のうた
著者等紹介
水原紫苑[ミズハラシオン]
1959年生まれ。歌人。春日井建に師事。『びあんか』で現代歌人協会賞、『客人(まらうど)』で駿河梅花文学賞、『くわんおん(観音)』で河野愛子賞、『あかるたへ』で山本健吉賞・若山牧水賞、『えぴすとれー』で紫式部文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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KAZOO
95
大岡さんの折々のうたから水原さんが選んだ短歌の第2集です。1と2で「四季の歌」「恋の歌」「人生の歌」と分けて古今集の部立に倣ってまとめてくれました。大岡さんの解説が再度読んでも簡潔でわかりやすさがあります。このように日本の短歌を一覧で鑑賞できるのは至福のひと時です。水原さんの解説も楽しめます。2020/05/22
糸くず
6
「どれほど中身が新しくとも、三十一音の短歌定型自体は、千三百年前から、抒情に濡れた七七の共鳴装置で、共同体の意思に唱和し続けて来た権力の器である。夥しく作られた戦争協力の歌は言うまでもない。一首の歌を詠むごとに、私たちは、その器の根源的な闇を自覚して抗わなければならないのだ。」第二巻の「人生のうた」の部は、まさに「権力の器」である短歌が持つ「根源的な闇」への抵抗の記録。苦しければ小声で歌ひゐし君も記されむ唯手術死の一例として(相良宏) あしざまに 国をのろひて言ふことを 今の心のよりどころとす(釈迢空)2020/05/21
わらのいぬ
0
再読。2023/06/14
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