出版社内容情報
大竹 文雄[オオタケ フミオ]
著・文・その他
内容説明
学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学はいまや「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定をうながし、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫がナッジだ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。
目次
第1章 行動経済学の基礎知識
第2章 ナッジとは何か
第3章 仕事のなかの行動経済学
第4章 先延ばし行動
第5章 社会的選好を利用する
第6章 本当に働き方を変えるためのナッジ
第7章 医療・健康活動への応用
第8章 公共政策への応用
著者等紹介
大竹文雄[オオタケフミオ]
1961年京都府生まれ。1983年京都大学経済学部卒業、1985年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、1996年大阪大学博士(経済学)。大阪大学社会経済研究所教授などを経て、大阪大学大学院経済学研究科教授。専攻、行動経済学、労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
128
やはりこの本を読んで行動経済学というのは経営学の意思決定論にかなり関係があることがよくわかりました。実例が結構、意思決定論の中で敷衍されていたので。しかしながら最近の行動経済学というものがどのような分野で利用されているのかもわかるし入門書としてはかなりのものだと感じました。私はカーネマンやセイラーの著作を読んでいるので理解しやすいのですが内容は高水準だと思います。2019/10/05
佐島楓
77
実例、研究例を多数交えたわかりやすい新書。災害時の避難誘導など、生命に直結するような状況でも行動経済学の考え方が応用できるというのが目からウロコだった。人間は複雑なようでいて、案外単純なのかもしれない。2019/10/03
あすなろ
74
人は伝統的経済学で定義する合理的意思決定の出来る人ではなく、様々なバイアスから意思決定を行っている。それをより良いものに変えていこうというのが行動経済学である。ナッジとは肘でつつくという意味。つまり、選択の自由や金銭的インセンティブを与えずに予測可能にしてアプローチするという学問。1番なるほどと思ったのはほぼ崩壊しかけている日本的経営の要素の1つである年功賃金もそうだと例示された時。確かに壮大なナッジ・行動経済学なのであろう。その他豊富な例示もあり、発想の転換的なヒントある経済学という印象を受けたのである2019/12/15
けんとまん1007
71
かねてから興味のある行動経済学。人間の心理面などからくる行動の意味合いと、経済的視点からのものの見方。いくつものキーワードがあって、とても興味が尽きない。先延ばし、損失補填・・そしてナッジという言葉は初めて知った。表現を変えるだけで、結果が変わりうるというのは既知の内容であったが、なるほど納得できるし、それを踏まえてどう取り入れるか。常々、そのあたり(ものの言い方・表し方)には気を使っているつもりだが、もっと学ばねば。2021/01/08
こばまり
67
同じ著者の別著作を、そうと気付かず薦め合っていた次第。上司のオススメはこれで、私のオススメは『医療現場の行動経済学』。地腹切らないと身に沁みないよねと意見が一致し、互いのオススメをその場でポチり。2020/03/11
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