内容説明
平成の三〇年は、バブルの絶頂に始まり、その崩壊、その後始末に費やされた「失われた三〇年」だった。戦後日本の経済統治体制を突き崩し、金融システムを揺るがせ、大蔵省と検察がせめぎあった、その時代の重要事件を再検証する。「今だから正直に言えることがある」。新証言や未公開資料を発掘、事件の深奥へとわけ入る。
目次
第1章 尾上縫と日本興業銀行―産業金融の雄はなぜ大阪の女将に入れ込んだのか
第2章 高橋治則VS.特捜検察、日本長期信用銀行―公的資金による金融破綻処理第1号に選ばれた男の逆襲
第3章 大和銀行ニューヨーク支店事件―「大蔵省護送船団」統治システムの失墜
第4章 大蔵省と日本債券信用銀行の合作に検察の矛先―国策の変遷で逮捕された大蔵官僚・窪田弘の悲劇
終章 護送船団を支えた2つの権力の蜜月と衝突
著者等紹介
奥山俊宏[オクヤマトシヒロ]
朝日新聞編集委員。1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞社入社。福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『秘密解除ロッキード事件―田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店)で司馬遼太郎賞(2017年度)受賞。福島第一原発事故やパナマ文書の報道も含めた業績で日本記者クラブ賞(2018年度)受賞
村山治[ムラヤマオサム]
1950年、徳島県生まれ。1973年、早稲田大学政経学部卒業後、毎日新聞社入社。91年、朝日新聞社入社。2017年から、フリージャーナリスト。金丸脱税事件(93年)、ゼネコン事件(93、94年)、大蔵汚職事件(98年)などバブル崩壊以降の政界事件、大型経済事件の報道にかかわった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
skunk_c
fwhd8325
クリママ
ステビア
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- 和書
- 勝ちぐせで組織は強くなる