岩波新書<br> バブル経済事件の深層

個数:
電子版価格
¥902
  • 電書あり

岩波新書
バブル経済事件の深層

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月26日 01時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 308p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004317746
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C0236

内容説明

平成の三〇年は、バブルの絶頂に始まり、その崩壊、その後始末に費やされた「失われた三〇年」だった。戦後日本の経済統治体制を突き崩し、金融システムを揺るがせ、大蔵省と検察がせめぎあった、その時代の重要事件を再検証する。「今だから正直に言えることがある」。新証言や未公開資料を発掘、事件の深奥へとわけ入る。

目次

第1章 尾上縫と日本興業銀行―産業金融の雄はなぜ大阪の女将に入れ込んだのか
第2章 高橋治則VS.特捜検察、日本長期信用銀行―公的資金による金融破綻処理第1号に選ばれた男の逆襲
第3章 大和銀行ニューヨーク支店事件―「大蔵省護送船団」統治システムの失墜
第4章 大蔵省と日本債券信用銀行の合作に検察の矛先―国策の変遷で逮捕された大蔵官僚・窪田弘の悲劇
終章 護送船団を支えた2つの権力の蜜月と衝突

著者等紹介

奥山俊宏[オクヤマトシヒロ]
朝日新聞編集委員。1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞社入社。福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『秘密解除ロッキード事件―田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店)で司馬遼太郎賞(2017年度)受賞。福島第一原発事故やパナマ文書の報道も含めた業績で日本記者クラブ賞(2018年度)受賞

村山治[ムラヤマオサム]
1950年、徳島県生まれ。1973年、早稲田大学政経学部卒業後、毎日新聞社入社。91年、朝日新聞社入社。2017年から、フリージャーナリスト。金丸脱税事件(93年)、ゼネコン事件(93、94年)、大蔵汚職事件(98年)などバブル崩壊以降の政界事件、大型経済事件の報道にかかわった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

103
バブル経済当時の状況を銀行を中心にした記事をうまくまとめたものです。当時の新聞記者は本当によく内部までを分析したと感じています。それと比較すると今の記者の記事は忖度ばかりしてこの本に書かれてあるような熱気を感じさせるものはなくなってしまいました。今はなくなってしまった長銀3行の事件を中心として書かれていますがその根源は、住友銀行による収益第一主義がもととなっているのでしょう。コンプライアンスなんかない状況ですね。2019/05/26

skunk_c

60
あの時代自分は働き盛りだったけど、景気に左右されない仕事だったもんで、どこか他人事な面はあった。もちろん崩壊した後の不景気は教え子の就職にもろに響いたけど。なのでこの本を読むと、動くお金の桁の大きさにため息が出る。特に4つのうち初めのふたつは個人が裁かれた事件でもあり、金銭感覚の違いについて行けない。一方友人に行員もキャリアもいるんで、彼らの世界のある種の恐ろしさも感じた。著者達の教訓を後に残すべきという意気込みは大切だが、肝心の当事者がきちんと総括しなければ、喉元過ぎた頃にまたえらいことになるのでは?2020/11/04

fwhd8325

60
バブルの時代を知らない世代は、羨ましいと言います。確かにこの失われた時代と言われる10年、20年はある意味不毛の時代だったと思います。バブル破綻後、日本経済は、品性を失ってしまったように思います。この期間に本来の能力を発揮できなかった方々には、安易に同情するとは言えませんが、この著書を読むと、浮かれていたバブルの裏側にあった怪談話のような恐怖を思い知ることになります、時代の中にいた者ですが、とても怖い時代だったと感じます。2019/09/15

クリママ

44
バブルの崩壊の時代に起こった興銀、長銀、日債銀、大和銀行NY支店の事件について書かれたノンフィクション。私にとって、金融関係の仕事を退職後、子育てや家業忙しく、世の中のことについて空白だった時期に起きた事件。著者2人は新聞記者出身で、そのため新聞記事の延長のような文章だが、わかりやすく、そういうことが起きていたのかと理解することができた。しかし、この事件に関連し、かつての私の直属の上司(穏やかなとてもいい上司だった)が自殺したことについて触れられておらず、もっと見方を広げることができたのではとも思った。2019/09/23

ステビア

24
こんなデタラメでバカな時代が本当にあったんだよなぁ。バブル崩壊後生まれとしては信じられないが。不適切な経営をしてきた企業群を何とか生き残らせようと国家が画策するのも、リバタリアンとしては到底承服できない。2021/11/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13708006
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。